虎ノ門ヒルズ(港区虎ノ門1)2階のアトリウムで10月28日・29日、ブックイベント「OUR PARKS “TORANOMON BOOK PARADISE”」が開催された。
同イベントは、「わたしたちの場所をみんなでつくろう」をコンセプトにさまざまなイベントを行う「OUR PARKS」の一環。「芸術の秋」に合わせて、全国から集結した書店や出版社、読書グッズ販売店など約20店舗が出店した。
当日は、国内外の新書、古本、雑誌、絵本、フォトブックのほか、本雑貨やCD、レコード、1950年代~70年代のヴィンテージ広告などが出品。「一箱古本市」として、一般の方が古本を段ボール1箱分持ち寄り、床に本を並べて売る姿も見られた。
「本好きの、本好きによる、本好きのための夢のマーケット」を目指して行われた同イベントは、台風が接近する中、多くの本好きが集まった。横浜市から来たという20代の女性は「普段はなかなか行けない『まちの本屋さん』や、イベントにしか出店していない店が集まっていてうれしい。ついついどの店でも立ち止まって本を吟味してしまった。店の人ともコミュニケーションが取れたので、今度その近くに行ったら実際の店舗にも行ってみようと思った」と話した。
同施設のオーバル広場に集結予定だった移動販売車も、同ビル内で出店。文禄堂(杉並区)から出店した移動販売車「BOOK ROUTE」のスタッフは「普段、野外で行われるイベントで雨が降ると出店を自体せざるをえないが、今回は出店できてうれしい」と話した。
森ビルタウンマネジメント事業部の中裕樹さんは「台風の影響で、あいにくの天気だったが、多くの本好きの方に虎ノ門に来ていただけた。イベントに初出店のお店も多く、多彩なジャンルの本が並び、私も含め、たくさん購入する方が目立った。今後、平日開催や定期的な開催も検討してきたい」と話す。