新橋・桜田公園そばに小料理屋「SAKE Bar 蓮(れん)」(港区新橋3 TEL 090-8331-6828)がオープンして1カ月が過ぎた。
店舗面積は5坪、席数はカウンター8席。こぢんまりとしたビルの地下1階に位置する同店のコンセプトは「アットホームな昭和の小料理屋」。着物姿のおかみ、矢部夏子さんが客を出迎える。
葉山出身の矢部さんは、立ち飲み店店長や実家の「ホテル葉山館」(神奈川県三浦郡)での厨房(ちゅうぼう)業務を経験した後、30歳の時に独立開業を決意。フリーターとして銀座や新宿などの飲食店、ショットバーで約5年の経験を積み、同店の開業に至った。新橋を選んだのは「サラリーマンの街で店を持ちたかったから」。小料理屋を選んだのは「店の雰囲気に合わせて。ショットバーで働いている姿しか知らない知人は、私の着物姿に驚く」という。
フードメニューは日替わりで、「乾き物」「サラダ」「漬け物」(以上300円)、「小菜(冷・温)」(300円~500円)、「焼き物」「煮物」「揚げ物」「お食事」(以上500円)を提供。人気は「ポテトサラダ」「白和え」(以上300円)、「ふろふき大根」「厚揚げ」(以上500円)など。食材は、葉山や湘南の地の物をメーンに使う。
ドリンクメニューは「サッポロラガー」「ヱビス」(以上700円)、日本酒の「本醸」「純米」(以上、グラス=450円、1合=800円)、「吟醸」「大吟醸」(以上、同600円、同1,000円)。日本酒は神奈川県松田町の「松みどり」、茅ヶ崎市の「天青(てんせい)」など、矢部さんが育った葉山周辺で作られたものをメーンに10種類前後をそろえる。このほか、「山梨マルスワイナリー」の国産ワイン(赤・白、グラス=500円、ボトル4,000円)、ウイスキーの「竹鶴12年」(600円)、「宮城峡12年」(1,300円)、焼酎(5~6種類、600円)なども提供。
好きな飲み物1杯、ご飯、汁物、漬物、小鉢(3~4品)、メーン料理(肉もしくは魚)の「定食」(1,500円)も用意。「仕事帰りの一人暮らしのサラリーマンや、これから出勤する女性など、いろいろな人に好まれている」
店の今後について、「一人で来たお客さん同士がコミュニケーションを取れるような、アットホームな店になったらうれしい」と矢部さん。「席数が少ないので、入店をお待たせしたりお断りしたりしないためにも、来店前に連絡を頂けるととても助かる」とも。
営業時間は17時~24時(土曜のみ22時まで)。日曜・祝日定休。