「新橋こいち祭」で7月27日夜、「ゆかた美人コンテスト」の最終選考公開審査が行われた。会場には同コンテストのファンや観客が数百人集まり熱気に包まれた。
同コンテストは年齢性別などを問わず、下は小学生から上はシニア、男性やニューハーフまで幅広い応募があるのが特徴。自薦他薦は問わず、応募条件の「浴衣が似合うと思う人」であれば誰でも参加できる。17回目となる今年も、都内を中心に全国から270人を超える応募があった。最終選考には事前に書類選考で選ばれた10人が参加した。
グランプリに輝いたのは文京区在住の現役女子大生・近藤祥子さん(22)。大学では西洋美術史を勉強しているという近藤さんは、東京生まれ・東京育ちの代々続く江戸っ子。「盛り髪」やアクセサリーなどをあしらわず、昔ながらのシンプルなスタイルで見事受賞した。「浴衣が醸し出す『粋』を大切にした」と近藤さん。受賞後は驚きの表情と涙を浮かべ、会場に応援に来ていた母への感謝を述べた。副賞のハワイ旅行も「母と行きます」。審査員のハクビ京都きもの学院銀座校校長も「古典的でとてもチャーミング。ヘアスタイルもすてき」と評した。
準グランプリには、福岡出身の女子大生・藤本真未(まなみ)さん(22)、審査委員特別賞には地元新橋在住の中学生・菊川リサさん(14)、ウェブ投票の優勝者に授与される「新橋ねっと賞」には江東区のダンサー・赤沼秀美さん(年齢非公開)が、それぞれ選ばれた。資生堂販売美容統括部部長・正久園子さんは「(新橋ねっと賞以外の)受賞者の方々に共通するのは笑顔。作り物ではない、内からフワッと出る本物の笑顔が決め手になった」と振り返った。
グランプリには賞金20万円とハワイペア旅行や浴衣などの副賞、準グランプリには同10万円と副賞、審査委員特別賞には新橋亭の食事券やビール2ケースなど、新橋ねっと賞には記念品としてデジタルカメラが、それぞれ贈られた。
グランプリと準グランプリ受賞者は今後、新橋に関するさまざまな行事やイベントに協力する予定。各参加者のブログは引き続き更新される見込み。