神谷町の「カフェ アンドナンド」が閉店-役割終え、オープン1年半で

閉店直前の「カフェ アンドナンド神谷町ショップ」。残る「横浜西口ショップ」「なんば千日前ショップ」も今年度内に閉店する

閉店直前の「カフェ アンドナンド神谷町ショップ」。残る「横浜西口ショップ」「なんば千日前ショップ」も今年度内に閉店する

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 神谷町駅前のドーナツ店「cafe andonand(カフェ アンドナンド)神谷町ショップ」(港区虎ノ門5)が12月16日、閉店した。同店は昨年6月にオープンしたばかりだった。

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 アンドナンドは、「ミスタードーナツ」を運営するダスキン(大阪府吹田市)が「大人のミスド」をコンセプトに2007年より展開していたもの。渋谷店を旗艦店に7店舗を出店していたが、今年度内に全店を閉店する意向を決めた。

 同社ミスタードーナツ事業本部広報の喜多晃さんは、「ミスタードーナツの新業態(カフェ)として、FC展開の可能性を検証してきた。検証でわかったのは、ミスタードーナツが展開しているため、カフェショップでありながらドーナツの販売が主になったこと。そのため既存事業(ミスタードーナツ)を充実することでお客様に満足いただくことに決め、撤退することにした」と話す。

 神谷町ショップは、「ABC steak&bar 神谷町店」跡の神谷町交差点角に出店。席数は禁煙席=22席、喫煙席=9席と同業態最小規模でありながら初のオープンスタイルのキッチンを備え、通りからガラス越しにドーナツの製造工程を見ることができるという特徴的な店舗だった。同店は「カフェ激戦区での検証」という役割もあり、出店当時「初年度は月間600万円の売り上げを目指す」とのことだったが、詳細は開示しない方向。

 同店付近でねじ専門店「三和鋲螺」を営む石井健友さんは、「朝食としてナンドッグセットを食べるのに時々利用した。カフェとしては価格が若干高いので、利用は少なかった」と振り返る。「ナンドッグや店内限定のスイーツをまた食べたいという声もある」(喜多さん)というが、今後業態を残すかどうかは未定。神谷町や汐留でエリアでの事業展開について、「既存ブランド・新事業を含め、出店する機会があれば検討していきたい」とも。

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