居酒屋「魚金」グループの名物スタッフ「まっちゃん」こと松山晃士さん(43)が2月2日、14年勤めた同グループから独立、立ち飲み店「城喜元」(港区新橋4、TEL 03-3436-4617)をオープンした。場所はTSUTAYA裏手で、小料理屋「橘」跡。
松山さんは、料亭などで修業を積んだ本格的な調理師の出。魚金では名物スタッフとして活躍し、同グループを人気店に押し上げた。松山さんの人柄を慕う常連客は数百人に上る。そのため、「城喜元」の看板には店名のほか、「まっちゃんの店」のかっこ書きも加えた。
店舗面積は約6坪、定員は約14人。居抜きの物件だったが、ほとんど全て作り直した。コンセプトは「大人の駄菓子屋」。内装デザインも松山さんが手掛けた。「店の運営はたくさん経験してきたが、経営者になるのは初めて。税金のことなど知らないことがいっぱいで(笑)」と松山さん。
看板メニューは鮮度の良い刺し身で、単品=400円(マグロは500円)、2点盛り=650円、3点盛り=780円。アジは姿造りで提供するなど、料亭並みの盛り付けも特徴。料理は日替わり。カレー塩で食べる「ホタルイカの天ぷら」(450円)、「アジのなめろう」「砂肝オイル漬け」(以上480円)、「白子ポン酢」「里芋のきのこ煮」「牛すじ」(以上580円)など数十点。
ドリンクは店名と同じ読みの「上喜元」(400円~)などの日本酒を中心に、生ビール(480円)、ハイボール(450円~)、焼酎(530円~)、サワー(500円~)など25種類前後を用意。利き酒の常連客からラインアップの指南を受けているという。
独立にあたり、これまで魚金で続けて来た釣り同好会「魚金釣り倶楽部」も名称を「ごきげん釣り倶楽部」に変更。3月には独立後初のイベント「ライトタックルヒラメ五目釣り大会」も予定。すでに参加者は30人を超え、釣り船も2艘(そう)チャーターした。釣りイベントは毎回人気で、過去には地引き網に常連100人が参加したこともあるという。今後は「自分で釣った魚もメニューに載せてみたい」とも。
営業時間は17時30分~23時11分。日曜・祝日定休。