ヘッドラインニュース
汐留で「さわれる天体写真展」-指で触って学べるバリアフリー展示
(2010年07月31日)
汐留メディアタワー(港区東新橋1)3階のギャラリーウオーク(TEL 03-6252-8086)で7月23日より、視覚障害者も楽しめる「さわれる天体写真展」が開催されている。
同展は、「すべての人が1枚の展示資料を楽しめる」をコンセプトに、常磐大学コミュニティ振興学部中村正之研究室(茨城県水戸市)と中村教授が代表を務める「夢集団・星とロマンを語る会」が行っているもの。これまで地元茨城を中心に十数回展示をしているが、都内で一般に向けた写真展を行うのは初。
展示されている天体写真やイラストは、熱が加わると膨張する「カプセルペーパー」という特殊な紙を使って印刷。対象物の輪郭が浮き上がっているため、視覚障害者でも指で触れば形状がわかる。解説には点字も併記するほか、今回初の試みとして、音声ペン型ボイスレコーダーも導入した。音声ペンは、資料に貼られたシールに触れると音声が再生されるというもの。
中村教授が同展を始めたきっかけは、10年ほど前、知人が全盲の祖父に写真を見せたという話を聞いたことから。知人の祖父は表面がつるつるの写真を指で触りながら、「ここに(被写体が)あるんだね」と言いながらさびしそうな顔をしたという。「それが忘れられなくて、何か方法はないかと調べ始めた」と中村教授。
カプセルペーパーの存在を知り、シカゴ大学ヤーキース天文台(米国ウィスコンシン州)で行われた関連キャンプにも参加。2005年秋から本格的に同展に向け、活動を開始した。 しかし開発の道のりは長く、「最初は試行錯誤の連続。視覚障害者の方に意見をもらいながら改善し、人に見せられるようなレベルになったのが2008年」(中村教授)。
視覚障害者向けの天体資料はこれまでほとんどなかった。茨城で同展を開催したときには、東京立川から全盲の女性が来場。病気で中途失明したというこの女性は、「(目の見えた)子どものころ星が大好きだったが、視覚障害者用の資料がなく遠ざかっていた。再び天体が学べてうれしい」と涙を流して喜んだという。
展示物は、星占いでなじみ深い黄道12星座を展示した「黄道十二宮物語」と、土星や木星などの惑星を展示した「わくわくわくせい」の2種類30点。中村教授が撮影した天体写真と解説もあり、「晴眼者も視覚障害者も分け隔てなく楽しめる」(中村教授)。利用者の9割は「晴眼者」で、一般の展示同様に触ってはいけないと思いこみ、触らずに見る人が多いという。「ぜひ目をつぶって触ってみてほしい」(同)。
触覚型天文資料は無料で貸し出しを行っており、「先々は図書館に置いたり、一般の販売ルートで展開できたら」と中村教授。「まだ視覚障害者や盲学校などにあまり浸透しおらず、今後は認知向上ににも力を入れたい」とも。
開催時間は9時~19時。入場無料。8月19日まで。
「手で見る絵画」の実践例紹介-横須賀美術館、フランスから講師招く(横須賀経済新聞)石垣に沖縄で初めて視覚障害者支援募金自動販売機を設置(石垣経済新聞)高崎タカシマヤが障害者を講師に接客訓練-「想像との違い」実感(高崎前橋経済新聞)秋田初の福祉理容NPO、理容師が立ち上げ-ヘアカットで社会貢献(秋田経済新聞)中村正之研究室
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://shinbashi.keizai.biz/headline/880/trackback.html
アーカイブ
新橋に3坪5席のバー新店-フードも充実、人気は「俺のアジフライ」 新橋・桜田公園そばにバー「YAOE(やおえ)」(港区新橋3、TEL 03-3432-0380)がオープンして1カ月が過ぎ…
汐留シティセンターでバレンタイン無料ライブ-バラのプレゼントも 汐留シティセンター(港区東新橋1)41階のスカイビューレストランフロアで2月14日、バレンタイン・ライブが開かれる。
福島「リカちゃんキャッスル」運営会社、浜松町で出張イベント-人形教室も 浜松町の東京都立産業貿易センター(港区海岸1)で2月12日、リカちゃん人形の販売と人形のセミオーダーを受け付ける「リトル…
新橋駅前に英国風パブ「HUB」オープンへ-10年越しの願いかなう 新橋駅西口近くに2月28日、英国風パブ「HUB新橋店」(港区新橋2、TEL 03-5157-118)がオープンする。
新橋に焼き肉串立ち飲み店「ろっきー」-格闘技経験者が接客 新橋・桜田公園そばに、焼き肉を串焼きスタイルで提供する立ち飲み店「ろっきー」(港区新橋4、TEL 03-6435-646…

