ウィング新橋(港区新橋2)に5月17日、青森料理と地酒を提供する居酒屋「青森のお台所 わのみせ」がオープンした。運営は八戸を中心に「居酒屋風味処 呑斗」を展開するドントフードサービス(青森県八戸市)。
「わのみせ」は同社の新ブランドで、「呑斗豊洲IHIビル店」(江東区)に続く都内2店舗目。店名は、青森の方言で「私(=わ)の店」を意味する。店舗面積は38坪で、席数は68席を用意。店舗入り口付近には立ち飲みが楽しめるカウンター16席も設けた。インテリアは女性も来店しやすいよう気配りしたという。
「青森の素材を味わってもらいたい」(同店野菜ソムリエ・鳥谷部優子さん)と、食材の多くは地元青森からの取り寄せ。青森の地酒は40種を常備。ニンニク、長芋、ゴボウ、山菜のミズ、地鶏などのほか、魚介では銀サバ、キンキ、サメ、ホタテ、イカ、シジミなどを直送する。
メニューは青森の名物が中心で、「さめの味噌和え」(580円)、「フジツボ」(1,280円)、「イトウ刺」(780円)、「キンキン唐揚げ」(2,380円)、「十三湖産しじみのボンゴレ」(880円)、「いちご煮雑炊」(880円)など。ランチは、郷土料理「せんべい汁」とイカソーメンがメインの「八戸定食」(980円)、牛バラ肉と玉ねぎを甘辛く炒めた十和田市のB級グルメ「十和田バラ焼定食」(880円)などを提供。
同店利用者には青森県出身者も多いという。「県民のお客さまからは、『サメが食べられて良かった』『青森かまり(におい)のする店』などと喜ばれている」と店長の森ただしさん。店長をはじめ、青森県出身のスタッフ間では方言が飛び交うなど店内は青森色があふれる。
利用客は新橋のサラリーマン層が中心で、土日は家族連れやシニアカップルの姿も見られるという。鳥谷部さんは「フジツボなど、『食べたことのないものがある』と珍しがられたり、喜ばれたりしている。青森県の方だけでなく、いろいろな方に利用してもらえれば」と意欲をみせる。
営業時間は11時~23時(ランチは11時~15時)。