ソフトバンク(港区東新橋1)は3月28日、インターネット上でのライブ動画配信サービス「Ustream」を利用し、その場で撮影したライブ動画を配信できる「USTREAM(ユーストリーム)スタジオ 汐留」を本社25階に開設した。
同施設は、ツイッターによって寄せられた一般の「つぶやき」により検討され、トークショーや発表会、企画イベントなどの情報発信地となることを目的として開設した。始まりは今年の2月2日、米Ustream, Inc.への約18億円出資の発表を受けて同日にツイートされたユーザーのひと言「Ustreamへの出資すごいニュースですね!表参道店に誰でも使えるUstreamスタジオ作って下さい!」だった。これに対して孫正義社長は約3分で「了解。作りましょう!」と即断。以降さまざまな希望を直に取り入れながら、まずは汐留でのスピード開設となった。
スタジオ内にはミニライブスペース、トークスペース、DJブースが設け、利用者はこれらの設備を自由に使うことができる。オープン以降、施設を実際に利用した人がツイッターに感想を書き込んだり、ユーザーの要望に次々と応える孫社長に対する驚きや感謝など多くの反響が見られたという。
5月10日にはソフトバンク渋谷(渋谷区)に「USTREAMスタジオ 渋谷」、 6月1日には、シダックス・コミュニティーが運営するレストランカラオケ 渋谷シダックスビレッジクラブ(渋谷区)に、実験的な取り組みとして、「シダックスUSTREAMルーム(仮称)」の開設を予定する。渋谷ではトーク番組やセミナーなどを中継できるスペースと配信機材を無料で提供したり、シダックスではレストランカラオケのルーム内にWi-Fi通信設備を設置、ルーム内で家族や友人と気軽にUstreamを楽しめるサービス提供する予定。
同社ではツイッターによる取り組みを積極的に行っており、同施設がお披露目された30周年目記念イベント「ソフトバンクオープンDAY」も、ツイッターによる一般の希望を基に企画したもの。現在は「つぶやき」まとめサイト「togetter」を利用した、ユーザーからの要望とその進捗状況をまとめたページも公開している。
汐留スタジオはイベントごとの開催で、その都度告知が行われる。利用は無料。事前の申し込み・審査が必要。