ホテルオークラ東京(港区虎ノ門2)で2月24日から5日間、旧家の「おもてなしの心」を再現した「名家の逸品 礼の家・宴の美」展が行われる。今回協力する旧家は、大倉家、近衛家、竹田家、鳩山家、細川家、前田家、松平家、三井家。
同展は、収益金の一部が寄付されるチャリティーイベント。日本赤十字社を通じてフィリピンの子どもたちの文具・運動用品購入費用として寄付される。
大倉家はホテルオークラ創始者夫人が愛用した香道具を提供。「おもてなしには格別なお菓子でもてなす」という近衛家は、同家の伝統菓子による「しつらえ」を再現。竹田家では、現当主夫人の京子さんのテーブルコーディネートと娘の浩子さんのフラワーアレンジメントによる「特別な晩さん」を手掛ける。
細川家は「お祝いの昼食会」、前田家では今も大切にしているという90年前の英国製テーブルウェアを、松平家は新年のおもてなしのための絵皿を出品。三井家からは今回が初公開という100年以上前のひな人形やひな御膳が供出され、鳩山家では長男・紀一郎さんの誕生パーティーの様子を展示。幸さんが制作した皿や人形なども飾られる。
イベント開催の初日には、鳩山家現当主の鳩山総理夫人の幸さん、細川家現当主・細川護熙元総理夫人の佳代子さんなど、各家の当主夫人が参加してテープカットに臨む。公開前の10時50分から行われるテープカットは一般客の参加も可能。「見物は報道関係者の後ろからとなるが、写メでの撮影もできる」(ホテルオークラ広報担当者)という。
期間中、会場には裏千家東京支部による呈茶席も設営。一服1,000円で茶菓子が付く。このほか、館内のレストランを対象にした同展示鑑賞券付きのランチセット券(3,800円~)や、宿泊プラン(29,000円~)も販売している。
展示は11時~19時、呈茶の提供は11時~16時。入場料は前売り券=800円、当日券=1,000円、中学生以下無料。