東京モノレール（港区浜松町2）は7月19日、デザインを一新したポケモンモノレールの運行を開始した。同モノレールは今回で4代目となる。

　新ポケモンモノレールのコンセプトは「楽しい旅行への始まり」。旅行用スーツケースに貼るステッカーをイメージしたという車両は、客車ごとにテーマが変わる。1号車と6号車は「森」、2号車と4号車は「花畑」、3号車と5号車は「星空」をそれぞれイメージした。

　4代目の始発となったのは19日9時27分の浜松町発羽田空港行きの区間快速。先頭車両の最前列には幼い子ども2人を含む親子連れが乗車した。子どもたちはモノレールが出発するとうれしそうに前方を見つめ、走行を楽しんだ。

　ポケモンモノレールはJR東日本主催の「ポケモンスタンプラリー」の活性化を目的に始めたもの。2006年は映画のタイアップとして期間限定で20日間運行。翌2007年からは同社独自の企画で約1年間運行を続けるようになり、最近ではポケモンセンタートウキョー（港区海岸）とのタイアップで走らせている。

　乗客からは「かわいい」「目的に着いても子どもが降りてくれない」などの声が寄せられている。「このモノレールに乗るためだけに利用する家族連れも少なくない。一般のお客さまも、到着した車両がたまたまポケモンモノレールだと『あ、ポケモンだ』と喜んでくれる」と浜松町駅助役の半田さん。同社には同モノレールについての問い合わせが1日十数件入ることもあるという。

　同モノレールの運行期間は2010年6月30日（予定）。23日は整備のため運休。