「新橋こいち祭」開催迫る-浴衣美人コンテストに男性やニューハーフも

新橋の街に浴衣姿があふれる「こいち祭」。気になる「ゆかた美人コンテスト」の結果はいかに(写真=大盆踊り大会昨年の様子)

新橋の街に浴衣姿があふれる「こいち祭」。気になる「ゆかた美人コンテスト」の結果はいかに(写真=大盆踊り大会昨年の様子)

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 新橋最大の祭り「新橋こいち祭」が今年も7月23日・24日に開催される。14回目となる今回も、駅前SL広場、ニュー新橋ビル周辺、桜田公園などにイベント会場が分散する形で展開する。

昨年の「ゆかた美人コンテスト」最終審査の様子

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 メーンイベントは24日19時30分から行われる「第14回ゆかた美人コンテスト」の公開審査。性別年齢などの枠がない同コンテストには、今年も都内と近郊から下は幼稚園、上は60代まで約320人に上る男女からの応募があった。昨年の最終選考10人は全員女性だったが、今年は学生の市川義人さん(21)や新橋で飲食店を経営するニューハーフの皐月あゆみさん(27)の姿も。

 着付けも自分で行うという市川さんは、早稲田大学でスポーツ科学を学ぶ現役大学生。「雑誌を見て応募したが、最終選考に選ばれると思っていなかったのでびっくり。高校生の時に浴衣を着た格好いい男性を見て、自分も浴衣を買った。先々は着物にも挑戦してみたい」。公開審査当日は試験とも重なるが、「半分の時間で回答して駆け付ける」と意欲をみせる。

 皐月さんは、元IT企業の取締役。昨年秋、自らの夢をかなえて新橋にクラブを出店した。「コンテストのことは以前から知っていた。新橋に店を出したら応募しようと決めていた」という。子どもの時から自分の性に疑問を感じて生きてきたという皐月さんは「浴衣を着る喜びは(一般の)女性以上かもしれない。自分らしくいられる幸せを伝えられたら」と話す。

 同コンテストでは毎年男性の応募もあるが、最終審査に残ったことはこれで2回目という。ニューハーフでは皐月さんが初。こいち祭実行委員会によると「話題作りのための選考ではない。全員を公平に審査し、ふさわしい人を選んだ結果」。

 そのほか各会場では各種パフォーマンスやコンサート、「メタボ予防エクササイズ」などの参加型プログラムを展開。23日19時からは「オヤジ」世代を中心に構成された3バンドが「oya-Gバンド」コンサートを開き、翌24日には、新橋系ロックバンド「ザ★レコーズ」や演歌歌手・田川寿美さんをはじめとしたコンサート、中国雑技芸術団によるパフォーマンスなどを予定する。

 ニュー新橋ビル4階テラスには両日17時から「星空ビアガーデン」がオープン。同ビル脇の柳通りではベーゴマや竹トンボなどの伝承遊びや縁日で夏らしさを盛り上げる。桜田公園には両日15時から屋台村がオープンするほか、17時には浴衣の無料着付けコーナーも設営する。併せて桜田公園のやぐらを囲む「盆踊り」と、柳通りいっぱいに広がる「大盆踊り大会」も開催。

 各会場の開催時間は、SL広場=11時45分~21時、ニュー新橋ビル周囲の歩道=15時~21時、ニュー新橋ビル4階テラス=17時~21時、桜田公園=15時~21時。

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