首都圏のJR主要駅構内の「駅そば」に3月11日、文化放送(港区浜松町1)のラジオ番組「玉川美沙たまなび」とコラボした新メニュー「もずくうどん」が登場した。1日120食以上販売する店もあるなど、話題となっている。
同メニューをプロデュースしたのは、同番組内のコーナー「たまけん(玉川研究所)」。2007年4月から始まった同コーナーでは、リスナーから寄せられた悩みや希望を解決実現するという課題に取り組んでいる。
これまで取り上げた案件は、女性に嫌われない究極の香水「もて水」、男性うけする究極のプリン「男っぷりん」、新設の県立高校「横浜栄高校」の校歌、「3日坊主を克服する方法を考える」など約70件。「お題」は毎週月曜日に出され、さまざまな市場調査と制作過程を経て発表。商品化されたものは期間限定で市場に出る。
「もずくうどん」は「新しい立ち食いそばのトッピングを考える」という1月19日の「お題」から生まれた。昨年9月に同様の課題から「丸天玉 たくあん刻みそば」というメニューが生まれ、好評だったことから第2弾が実現した。
新メニュー開発に当たり、浜松町の街角で行ったアンケートで「カロリー」「野菜摂取」をランチの念頭に置いている人が多いと判明。タレント・ルー大柴さんら各界のうどん好き著名人や専門家の意見を参考に、「体に良いメニュー」5案が候補に挙がった。
駅構内外で飲食店などを手掛ける日本レストランエンタプライズ(港区)に提案されたのは「もずくうどん」のほか、八宝菜を乗せた「八宝菜うどん」、キクラゲ・メンマ・ネギをゴマ油で炒めた具材を乗せた「中華風うどん」、レタスの千切りをたっぷり乗せた「レタスうどん」、カレーを丸めて揚げたものを乗せた「カレー玉うどん」。
同社で試作の結果、モズク・菜の花・湯葉の乗った「もずくうどん」が3月の新メニューとして決定。11日より同社が首都圏で展開する立ち食いそば店「駅そば あじさい茶屋」など90店で、「たまなび もずくうどん」として提供されている。同店は女性客も多いことから、同メニューへの期待も大きい。
「たくあんそば」「もずくうどん」の両メニューを試食したという同社総務勤労部広報室次長の近藤さんは「前回の『たくあんそば』はボリボリとした食感と漬物の味がそばを引き締めていて良かった。今回のモズクも歯応えが何とも言えずいい。こんなものも麺類と合うのだなと感心している」と話す。
同メニューの提供は4月末までの予定。