節分限定の人気商品「豆大々福」発売へ-大きさ1.5倍で同価格

文銭堂本舗の縁起物、豆大々福は「当初は3日間の販売だったが、オフィス街のため『休日をはさむと買いに来れない』とお客様からお叱りを受け(笑)、5~6日間販売するようになった」という

文銭堂本舗の縁起物、豆大々福は「当初は3日間の販売だったが、オフィス街のため『休日をはさむと買いに来れない』とお客様からお叱りを受け(笑)、5~6日間販売するようになった」という

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 新橋の和菓子店「文銭堂本舗」(港区新橋3)は毎年節分の時期に合わせて、人気商品「豆大々福」を期間限定販売している。今年の販売期間は2月2日~6日の5日間。

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 同店は1948(昭和23)年に開店した創業60年の老舗。現在年間230~250種の商品を販売しており、月平均50種類の和菓子を提供している。同店の名物は、江戸時代の通貨をかたどった「文銭最中」(小豆=120円、栗=150円)や手付け最中「学問のすゝめ」(8個入り1,300円)だが、毎週木曜・金曜のみに販売されている通常の「豆大福」(150円)も人気商品だという(価格は全て税別)。

 「豆大福」がこしあんを使用し65グラムの大きさであるのに対し、「豆大々福」はつぶしあんを使用。大きさも100グラムと1.5倍だが値段は通常と同じ150円で販売する。同商品を販売するのは節分前後の5~6日間のみだが、毎回1万数千個を売り上げる人気だという。

 同社取締役の田口雅章さんは「30数年前、節分に何かできないかと思ったのがきっかけ。初代の女将が『どこでもやっていないイベントを』と考え、縁起の良い大福で、さらに福を呼ぶことを願って大きめの『豆大々福』が生まれた」と振り返る。あんは、小豆をこす前に2割弱の外皮を取り除いた「皮むきあん」を使い、毎年11月から12月にかけて同商品に使用するもちを吟味している。そのこだわりは「創業者である父が中心となり、もちが憎いのではと思うほど(笑)徹底的について、焼いて、煮込んで味や食感を試す」(田口さん)という。

 数年前からは「お客様のご要望があり」(同)、11月15日の創業記念日時期にも同商品の限定販売を始めた。昨年11月以降は通常の大福の販売も週に2回から3回(火曜=つぶしあん、木曜・金曜日=こしあん)へと増やし、好評を得ているという。

 価格は1個150円(税別)。

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