マグロを堪能できる酒場として7月30日にオープンした居酒屋「ひげ屋」(港区新橋4)は9月29日、店名を「魚ひげ」と変更してリニューアルした。経営は飲食店経営を手掛ける際コーポレーション(目黒区)。
オープン2カ月もたたずに店舗を改装したのは1階も2階もすべて座敷だったたため。「忙しいサラリーマンは靴を脱ぐ時間も惜しいもの。気軽に立ち寄れるよう、1階をすべてカウンター席にした」(同社広報担当者)。
同時に店名も変更したのは、同社経営のフードコートで展開中の丼専門店「ひげ屋」との差別化を図るためだという。「ひげ屋」の顔だった同社の中島武社長による手描きののれんはなくなり、木製の魚型のつるし看板となった。
店舗面積は29坪で、リニューアル後の席数は1階カウンター=19席、全席座敷の2階=7卓40席。店は築50年以上の風情ある建物で、内装などは昭和そのままのレトロな雰囲気を残す。
改装に伴い、メニューも見直した。マグロ以外の魚料理を増やし、「キンピラ」「菜っ葉とお揚げ煮」「辛味こんにゃく」などの「おばんざい」を新たに加えた。全メニューの4割を占めるマグロ料理はほぼこれまで通りで、「尾の身ステーキ」(980円)、骨付き中落ち「すだれ鮪」(880円)、「骨付きスペアリブ」(980円)などのメニューが「人気が高い」(同)という。
「おばんざい」は1階のカウンター上にも並ぶ。ランチメニューは「ねぎとろ丼」(680円)、「鉄火丼」(880円)、「おばんざい5種盛り定食」(880円)などで、小鉢と味噌汁が付く。
利用客のほとんどは新橋エリアのビジネスマン。「マグロ料理のメニューやレトロな有線のBGMも好評。ランチに来て『気に入った』と同じ日の夜に再来店した人もいる」(同)。
営業時間は、ランチ=11時30分~14時、ディナー=17時~22時30分。