汗をかかずに食べる「アイスカレー」、今日から登場-西新橋のカレー店

シャリシャリとした食感の冷たい「アイスカレー」と店長の星野さん。真夏でも汗をかかずに食べられるという。

シャリシャリとした食感の冷たい「アイスカレー」と店長の星野さん。真夏でも汗をかかずに食べられるという。

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 カレー専門店「Nagafuchi」(港区西新橋3、TEL 03-5401-1271)は7月1日のランチより、夏限メニュー「アイスカレー」の提供を始めた。かき氷のような食感のこのカレーは同店の人気メニューで、ランチに訪れた近隣の会社員らがさっそく注文している。

かき氷のような食感の「アイスカレー」

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 アイスカレーはその名の通り、凍ったシャーベット状のカレー。温かい玄米ご飯の上に、前日から凍らせた専用のドライカレーをかき氷状にしてかけてあり、トッピングには冷凍マンゴーが散らされている。珍しさが手伝い、多くの取材を受けてきた名物カレーだが、「ウケ狙いの商品ではありません(笑)。先代の思いを継いで味と健康を第一に真剣に作っています」と店長の星野義治さん。

 このアイスカレーを楽しみに待つ常連客も多く、汗をかきやすい人にも「汗をかかずに食べられる」と好評。真夏日にはランチで売り切れてしまうこともしばしば。強い辛さが特徴の同店のカレーも、凍らせるとマイルドになるという。「英語では『辛い』と『熱い』は同じ『Hot』。熱くなければ辛くない。このカレーを食べるとそれが立証される」(星野さん)。食べた人は「びっくり」「面白い」「食べたことのない食感」など一様に驚きの表情を隠せない。

 同店のカレーは22種類のスパイスを店でひき、独自調合した本格的なインド風カレー。50歳でIBMの営業職を引退、インドに修業に出たという初代店主・永淵恵一郎さんのオリジナルレシピがベースとなっている。「体に優しい、健康になるカレー」がモットーで、ご飯はすべて秋田産アキタコマチの玄米、油はほとんど使わない。独特の味に固定ファンが少なくなく、遠くは会津若松から来て「なかなか来られないから」と、2オーダーずつ食べていく常連客もいるという。

 2000年10月の開店当初は築地に店を構えていた。コアなファンがいたものの、汐留への相次ぐ大手企業の流出で客が激減。常連客の1人だった紀文本店(港区)の落合正行社長が新橋への移転と共同経営を持ちかけた。2004年10月、現在の場所に移転。しかしその半年後に永淵さんはがんで倒れ、2005年10月に志半ばで急逝した。その遺志を継いだのが、紀文本店社員の星野さんだ。調理経験があるということで、菓子部門から抜擢された。レシピはほとんど残っておらず、手探りで再現したこん身の味でもある。

 アイスカレーは永淵さんが、凍らせたルーを「たまたまなめてみたらおいしかった」ことから誕生したもの。1日限定20食なのは、店の冷凍庫が小さいから。「遠くからわざわざ来てくれたのに売り切れでは申し訳ない」と、予約も受け付けている。

 価格は850円。9月末まで販売する。営業時間は、月曜~金曜=11時30分~17時(ランチ)、18時~21時(ディナー)。土曜・日曜・祝日定休。

裏メニュー「カルカッタライス」-浜松町のカフェが常連の願いで再現(新橋経済新聞)不動産ファンドがカレー店事業へ参入-その名は「日本のカレー」(新橋経済新聞)昨年の駅弁コンテスト夏グランプリ「涼茶漬け」が弁菜亭に再登場(札幌経済新聞)曙橋の人気和風ベーカリーが夏限定商品-枝豆やショウガを使用(市ケ谷経済新聞)

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