
東京メトロ神谷町駅近くの西久保八幡神社(港区虎ノ門5)で8月11日、「御本社神輿(みこし)神幸祭」が行われた。
江戸時代から行われていた同祭は、戦災でみこしが焼失したため1945(昭和20)年から行われていなかったが、2015(平成27)年、戦後70年を節目にみこしを復興。2017(平成29)年に戦後初となる本社みこしの神幸祭を73年ぶりに行ったが、2019年に戦後2度目の同祭を行った後は「御造替(ごぞうたい)」とコロナが重なり2021年は中止。2023年、4年ぶりに復活した。今回は2年ぶり戦後4回目の本社みこしとなった。
当日は雨の中、10時に台車に載せたみこしが同神社を出発。桜田通りを北(霞ヶ関)方面に巡行し、13時45分に東京虎ノ門グローバルスクエアで折り返し、16時10分に宮入りした。約5キロに及んだ巡行では、虎ノ門一丁目琴平町会、桜川町会、虎ノ門二丁目明舟町会、虎ノ門三丁目巴町会、神谷町町会、八幡町会などの町会や自治会のメンバーが参加。大けやき広場から第3松坂ビルまでの約1キロ区間は、子どもたちと町会員たちが一緒にみこしを引いた。
初めて参加したという虎ノ門に勤務する30代男性は「想像以上に活気あふれる中でまわりに負けないように叫びながら参加し、とても気持ち良く担ぐことができた。一緒に参加した人の中には近くの企業で働いている人もおり、食事の約束をするなど交流が生まれてとても良い思い出になった。次の機会もまた参加したい」と笑顔を見せていた。