新橋駅近くSL広場前に建つ「キムラヤ本店」(港区新橋2)が11月5日、8年間の営業を終了し閉店した。
新橋へは、1973年にガード下の「新橋日比谷口店」出店を皮切りに、「烏森口店」、1999年5月に地階~7階の売り場に約5万アイテムを扱う「キムラヤ本店」(4500平方メートル)をオープンした。本店の人気商品はネクタイやワイシャツ、香水などで、30代~60代の男性会社員を中心に1日6,000人~8,000人が来店、「銀座のママ」の常連客も多かった。
11月1日~5日にかけて開催された閉店セールには、同店の常連男性客を中心に約3万人が駆けつけ、「寂しくなる」や「これからどこで買い物すればいいの?」などの声が店員に寄せられたという。
キムラヤセレクトは9月26日にヤマダ電機(群馬県前橋市)と株式譲渡契約を結び同社の傘下入りし、100%子会社となっている。今回の閉店は、ヤマダ電機が加速する首都圏での業務拡大の一環。本店跡には「LABI新橋デジタル館」がオープンする。
本店はSL広場前の店舗での営業終了後、携帯電話などを扱ってきた店舗面積1,580平方メートルの「キムラヤ烏森口店」(港区新橋2、TEL 03-3569-0200)へ移転。11月19日にインポートブランド品を扱う店としてリニューアルオープンした。烏森口店では従来本店で扱ってきた「電化製品」「ゴルフ用品」「食器」などは販売しない。
「キムラヤ本店」跡は現在、ヤマダ電機が12月6日に予定している「LABI新橋デジタル館」オープンに向け、内装工事が着々と進んでいる。(写真=LABIの看板が掲げられる前のビル外観)