新橋駅前に本店を構えるキムラヤセレクト(港区新橋3)が9月25日、ヤマダ電機の子会社になる契約を結んだことが明らかとなった。
契約を締結したのは不動産ファンドのアセット・マネジャーズ(千代田区内幸町1)。民事再生手続きを申請した同社のスポンサーとして、2005年民事再生手続きを終結し、経営の建て直しに取り組んできた。ヤマダ電機が所有するキムラヤセレクトの株は73,433株で、所有割合は94.25%。株式の移動は26日を予定している。買収金額は50億円を超えるという。
今回の株式譲渡契約の背景には、ヤマダ電機(群馬県前橋市)が加速している首都圏での業務拡大があり、同社は7月に「LABI池袋店」をオープンしたほか、新宿への出店も予定している。
キムラヤセレクトは、新橋駅前SL広場前の本店、電化製品を販売する新橋烏森口店、薬品などを扱う日比谷口店、銀座口店の4店のほか、吉祥寺店など合計で13店舗を運営している。ヤマダ電機の傘下参入後は、社名や店名の変更はせず、家電部門を強化する予定。