「食」をテーマにした施設「Sustainable Food Museum(サステナブル フード ミュージアム)」(港区西新橋1)が2月3日、虎ノ門にオープンした。
運営は、UR都市機構(横浜市)、日鉄興和不動産(港区)、フードテックスタートアップを支援する「Sustainable Food Asia(サステナブルフードアジア)」(同区)、食のエコシステム構築などを手がける「UnlocX(アンロックス)」(同区)、人材育成事業などを展開する「リバネス」(新宿区)の5社。
施設内には、調理、展示、カフェ、イベント、打ち合わせスペースを設ける。展示スペースでは、「資源の保全」「食の多様性」など6つの社会課題に焦点を当て、アジアにある約100社の技術や商品を集めて紹介する。カフェスペースでは、週3回ランチタイムにサステナブルな食材を使った「サステナおむすび」を提供する。イベントスペースでは毎月イベントを行う予定。
オープンと同時に、まちぐるみでイノベーション創出を育むことを目的とした食の企画「Foodα(フーダ)」も立ち上げた。食を起点に社会課題解決に挑戦するさまざまな人を集め、交流を促す。1月28日には同所で記者発表会を開催し、UR都市機構の坪田華さん、リバネスの塚田周平さん、Sustainable Food Asiaの海野慧社長、UnlocXの田中宏隆社長、日鉄興和不動産の清水信之介さんが登壇した。
海野さんは「日本にはさまざまなサステナブルフードが存在し、中にはまだ知られていない食材もある。それらの情報が一堂に集まる場所がほしいと考え、同施設を開いた。『食』は、ここに集まった人たちだけではなく、地元で働く人や住む人はもちろん、たまたま遠方から訪れた人や通りすがりの人も全員が当事者になれるテーマ。この場所で密度を高めていきながら、さらなる新しいイノベーションを生み出していきたい」と話す。
坪田さんは「虎ノ門にはたくさんの飲食店があり多くの人が日々行き交っている。これはまさにこの街の魅力でありパワーでもある。さらに新しく何かを始めるにはチャンスと捉えられる。Sustainable Food Museumを起点に、Foodαの輪を広げていきたい」と話す。
営業時間は11時30分~17時。土曜・日曜・祝日定休。