「虎ノ門パストラル」売却へ-森トラストが2308億円で落札

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 農林漁業団体職員共済組合は9月27日、同組合が保有するホテル「虎ノ門パストラル」(港区虎ノ門4)を森トラストグループに売却すると発表した。

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 落札したのは、不動産顧問事業を展開するダヴィンチ・アドバイザーズ(中央区)とタッグを組んだ森トラスト(港区虎ノ門2)。競売は、みずほ信託銀行を始めとした複数の銀行が窓口となり手続きを進めていた。売却金額は約2308億円。

 本館が1968年に創業した同ホテルは、レストランや会議室、宿泊施設=洋室283室、和室30室で構成され、1984年には別館がオープンしている。敷地面積は約16,000平方メートル、延べ床面積は約38,000平方メートル。

売却は、同ホテルを所有する農林漁業団体職員共済組合が同組合加盟対象者の高齢化と、加入者の減少から収益減が進んだためだという。ホテル売却後も2年間は現在の形で運営しその後、森トラスト側は再開発に臨む予定。

 同エリアには、森トラストが所有する「城山ガーデン」や「城山トラストコート」もあり、20013年には気象庁の移転も予定されている。今回の売却について森トラスト側は、「同物件は官庁街に近接し都心の一等地の上、希少なまとまった面積を持つもの。周辺でも開発が完成・進行しており隣接地を利用し土地のポテンシャルを高めていきたい」とコメントしている。

虎ノ門パストラル森トラスト

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