汐留で英陶芸家「バーナード・リーチ」展-生誕120周年で

汐留で「リーチ」展©バーナード・リーチ 「鉄砂抜絵組合せ陶板」1946年

汐留で「リーチ」展©バーナード・リーチ 「鉄砂抜絵組合せ陶板」1946年

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 松下電工汐留ミュージアム(港区東新橋1、TEL 03-5777-8600)で9月1日から、「バーナード・リーチ-生活をつくる眼と手-」展が開催されている。

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 イギリス人を代表する陶芸家で、今年生誕120周年を迎えるバーナード・リーチ(以下リーチ)は、幼少期を日本で過ごし22歳で再日。柳宗悦を中心とする「白樺」同人らと交流を持つ中、陶芸と出会う。その後イギリスに戻るまでの約10年間、尾形乾山に師事し陶芸を学んだ。その作品は、東洋陶磁の特質と西ヨーロッパの伝統陶技を適応させた独自の作風で評価されている。

 同展のテーマは、陶芸家という表情だけではなく、生活との関わりの中で造形を考え制作に励んだリーチの「生活と芸術の理念」を多種多様な作品から探るもの。

 展示内容は、「新たな芸術と生活へ-日本の発見」「土地に根ざしたデザインを求めて-英国カントリー・サイドの発見」「再び日本へ-地方の生活芸術の発見」「円熟の芸術へ」の4つのテーマを年代に沿って表現する。

 展示品は、タイルや陶磁器、初期のころのエッチングと家具、日本各地を巡り記録として描いた素描など日本民藝館所蔵作品を中心に約130点。またリーチが提案する新しい生活スタイルや室内空間を、再現展示や写真を用いて紹介するほか、現在修復中で2008年公開予定の「英国リーチ工房再建プロジェクト」の紹介も。

 期間中は同館学芸員によるギャラリートーク(10月13日・11月17日、14時~)と、お茶の水女子大学准教授の鈴木禎宏さんによる講演会(9月29日、14時~15時30)も開催する。

 開館時間は10時~18時。月曜休館(9月17日、24日、10月8日除く)。入館料は、一般=500円、大学・高校生=300円、中・小学生=200円。講演会は無料(要予約)。11月25日まで。

松下電工汐留ミュージアム

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