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K.I.T.虎ノ門大学院が新専攻コース開講 知的財産のスペシャリスト育成、MBA取得も

虎ノ門ヒルズの横に所在するK.I.T.虎ノ門大学院

虎ノ門ヒルズの横に所在するK.I.T.虎ノ門大学院

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 虎ノ門にある「K.I.T.(金沢工業大学)虎ノ門大学院」(港区愛宕1、TEL 03-5777-2227)が8月31日、文部科学省の認可を受け、社会人対象の1年制大学院「イノベーションマネジメント研究科イノベーションマネジメント専攻」を平成28年4月に開講する。

授業の様子

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 母体である金沢工業大学(石川県野々市)が「これからは知的財産が大切になる。知財を学べる学校を東京につくる」という構想の下、社会人対象の1年制大学院として平成15年5月に虎ノ門キャンパスを設置した同大学院。

 事務局の三宅さんは、虎ノ門を選んだ理由について、「ビジネスの中心地であり、各省庁にも近く、周囲に法律事務所やコンサルティング会社が多くあるため、最先端の知財・ビジネスを学ぶには最適な立地だった」と話す。

 ビジネス書大賞などを受賞した「経営戦略全史」著者の三谷宏治さんや、元キャノン専務取締役で知的財産戦略の第一人者として知られる丸島儀一さんなど、ビジネス・知的財産領域の第一線で活躍する約80人の教授が在籍する。生徒は30~40代を中心に、大学院生が約60人、科目等履修生が約120人在学し、平日の夜間や土日を利用して履修している。

 来春開講するコースは、従来2つの専攻に分かれていた分野を統合し、「イノベーションマネジメント研究科イノベーションマネジメント専攻」を新設するもの。「経営やビジネスモデルに知的財産を結びつけ、真のイノベーションを実現するマネジメント人材の養成を目指すこと」を目的としているという。

 統合によるメリットは、「イノベーションの創出を担う経営人材」と「経営のわかる知的財産マネジメント人材」が一緒に学べることといい、経営を主として学んだ人は「修士(経営管理):MBA」を取得できるほか、知的財産マネジメントを主に学んだ人は、研究型大学院では日本初という「修士(知的財産マネジメント):MIPM」の学位を取得できると共に、所定の単位を取得することで、知的財産に関する2つの国家試験「弁理士試験」「知的財産管理技能検定」の一部科目免除を受けることができる。

 募集対象は2年以上の実務経験を有する社会人。「イノベイティブなチームをマネージしたい経営者や、ビジネスマインドを高めたい弁理士等を募集対象として想定している」と事務局の三宅さん。

 授業は社会人が受けやすいよう、平日夜間(19時~22時10分)、土日昼夜(9時30分~21時30分)に行い、標準修了年限は1年となっている。

 「授業後に先生と生徒で新橋、虎ノ門界隈で飲んで親睦を深めることが恒例となっている。ビジネスが集中する虎ノ門で学び、飲み、人脈を広げてもらいたい」とも。

 窓口の受付時間は10時~20時。月曜・祝日定休。願書受け付けは11月6日から。

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