総合ビル事業を展開するサンブリヂグループ（港区西新橋2）は3月26日、愛宕三之部町会連合会の協力の下、地域と企業による防災イベント「BOUSAI新橋2013」を開催した。

　同イベントは、今年4月に東京都で施行される「帰宅困難者対策条例」を受けて行われたもの。防災を地域と企業が連携することで、地域の防災力向上と、地域での企業の役割を考えるきっかけづくり、ネットワークづくりを目指した。会場は同社が所有する7東洋海事ビル1階で、参加企業は7社、近隣住民や在勤者、通行人など約140人が参加した。

　会場では、東京消防庁製作のDVD「東京津波警報」の上映（15分）や、参加企業による関連商品の展示や見本品の配布などが行われた。当日は地震の揺れを体験できる起震車も登場。同社所有の3東洋海事ビル（西新橋2）前で、参加者が大地震の揺れを体験した。震度7の揺れを体験したOLは、「立っていられず、机の脚につかまった」と話す。

　会場には同社の防災用品や消防署による防災関連の展示、葛飾福祉工場（葛飾区）によるおこわ・ひじきの缶詰・カロリーメイト・乾パンなどの非常食や防災用品100人分の配布、日本食料新聞社（中央区）による書籍「非常食」の紹介や日本食料新聞などの最新号配布、アドレンズジャパン（港区）による自分で度数が調節できる眼鏡の展示、ジャパンビバレッジ（新宿区）による備蓄水対応コーヒーマシンの展示とコーヒー270人分などが用意された。

　参加者からは、「DVDを見て、東京で津波が発生した場合の状況がリアルに分かった」「実際に必要な行動や、防災に関する商品を見られて興味を持ち始めた」などの声が上がっていた。