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新橋駅前ビルに「三笠バル」-中古家電会社が新事業、気鋭シェフ起用も

「三笠バル」の外観。通路側はすべてガラス張りになっており、解放感がある

「三笠バル」の外観。通路側はすべてガラス張りになっており、解放感がある

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 新橋駅前ビル1号館(港区新橋2)2階に9月1日、イタリアンがメーンの「三笠バル」(TEL 03-6274-6922)がオープンした。場所はすし店「いそ鮨」跡。店舗面積は26.5坪、席数は58席。

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 経営は、中古家電の買い取り、輸出販売などを手掛ける商社「浜屋」(埼玉県東松山市)。「飲食店の展開は初めて。本格的なイタリアンをリーズナブルに提供する、バーとレストランが高いレベルで融合した店にしたい」と、三笠店長は話す。シェフは、雑誌「料理王国」の専属シェフで、都内の複数のレストランでも料理長も務める中田輝男さん。バーテンダー歴10年以上のスタッフ2人も接客する。

 料理に使うのは、開店までの3カ月をかけて選んだ国産の食材。野菜は、茨城県の久松農園ほか3カ所の農園で採れる有機野菜のみを使用。豚肉は山梨県の「フジザクラ」、鶏肉は北東北の「あべどり」、牛肉は宮崎県の「尾崎牛」、卵は埼玉県の岡本自然農園のものを使う。イタリア・カラブリア産の辛いソーセージ「ンドゥイヤ」などの食材も。

 お通し(500円)として提供するのは、牛の第二胃袋を6時間以上煮込み、トマトベースで仕上げたイタリア風のモツ煮「トリッパ」で、スタッフがテーブルまで鍋を持参し、好きな量を取り分けてくれる。「とても手間のかかる料理だが、店の看板メニューとしてお客さん全員に食べてほしくてこのようなスタイルにした」と三笠店長。

 フードメニューは約40種類を用意。シチリア風スクランブルエッグ「クックルクー」、ンドゥイヤを使った「ンドゥイヤブルスケッタ」(以上580円)、「ペンネアラビアータ」(980円)のほか、「オリーブ」(250円)、「プロシュート」(580円)、「フリッタータ」「レバーペースト」(以上680円)、「いわしのベッカフィーコ」(880円)、「仔羊のロースト」(1,200円)などもそろえる。

 グラスワイン(100ミリリットル、赤=スピネッリトレビアーノ、白=モンテプルチアーノ、共にイタリア産)は常時100円で提供中。ダブル(200ミリリットル、200円)、デキャンタ(500ミリリットル、500円)でも提供する。「他のレストランチェーンと協力し、イタリアから大量に仕入れることで実現した価格」(三笠店長)。日替わりグラスワイン(赤・白・発泡、各480円)や、約40種類のボトルワイン(2,800円~)も用意する。

 生ビールは「サントリーモルツ」(580円)を提供。「モルツを出す店は少ない。プレミアムモルツではなくモルツを選んだのは、ビール好きな私と仲田シェフの嗜好(しこう)が一致した結果」と三笠店長。「ヴェデットエクストラホワイト」(800円)、「ウェストマーレトリプル」(950円)などのベルギービールも6銘柄用意する。 

 新橋駅前のビルを選んだ理由について、「隠れ家的に、何度も来てもらえる店にしたかった。駅から近いが、知らないと来られない場所に立地しているので、理想に近い」と話す。「料理もアルコールも、定番以外のメニューも多くそろえている。食べ、飲み比べることで、新しいものに触れてほしい」とも。

 営業時間は17時~23時。日曜・祝日定休。

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