日本旅行(港区新橋2)が11月23日から発売した特急型気動車「キハ181系」の最終運転に乗車するツアー「キハ181系かにカニはまかぜ最終運転日乗車と浜坂カニ料理」が、発売後即日で完売した。
キハ181系は1968(昭和43)年、勾配・急カーブが連続する山岳路線向けに新型エンジンを搭載したハイパワーの特急型気動車としてデビュー。キハ80系列に次ぐ2系列目の特急型気動車として中央西線の「しなの」として活躍した。その後、東北地区の「つばさ」「あおば」、中国地区の「おき」「やくも」、四国地区の「しおかぜ」「南風」などとして40年以上走り続けた。
登場から40年を過ぎ、唯一の定期仕業であった特急「はまかぜ」からも今年11月6日を最後に撤退。引き続き臨時特急「かにカニはまかぜ」として最後の活躍をしてきたが、新型189系車両の増補に伴い、12月23日の仕業を最後に引退が決まった。
今回企画されたツアーは、JR大阪駅~浜坂駅間を同車両に往復乗車し、折り返しの浜坂にてカニ料理を食べる日帰り旅行。参加者にはツアーオリジナルの記念乗車証とグッズの特典が付く。当日走行する車両は西日本で使用されていたものだという。
定員70人だが「1分で完売した」(広報担当の矢嶋敏朗さん)。