旅行事業を展開するエアプラス(港区新橋2)は三井住友カード(港区)と業務提携し、来年1月より自社サイト「ena イーナドットトラベル」で販売する国際航空券を「銀聯(ぎんれん)カード」で決済できるサービスを導入する。
同カードによるオンライン決済サービスは旅行業界では初。「ena イーナドットトラベル」は、「自動販売機のようなサービス」をコンセプトに2007年に開始した国際航空券の販売サービス。同社広報担当者によると、「近年日本滞在の外国人による利用が増加している」。中国語を話せるスタッフが常駐していることもあり、中国人ユーザーの増加も目立つという。先月の全送客数に占める中国人ユーザーの割合は、昨年よりも1%以上増加した。羽田空港国際化によりアジア諸国との往来が活発化することもにらみ、中国国内で最もポピュラーな同カード決済の導入を決めた。
三井住友カードは2008年にインターネット決済業務で中国銀聯と提携。日本のECサイト加盟店に銀聯決済サービスの導入を推進してきた。今回のエアプラスとの提携は、SBIベリトランス(港区)が運営する中国向け国内ECモール「佰宜杰.com(バイジェイドットコム)」の決済スキームを、加盟店であるエアプラスが自社サイト上でサービスを展開するもの。
両社は国内在住の中国人への利便性が向上することで、さらなる利用増加を見込む。