浜離宮恩賜庭園（中央区浜離宮庭園1、TEL 03-3541-0200）では7月1日より、園内に七夕飾りを設置し、来園者に短冊へ「願いごと」を書いてもらう「七夕まつり」を行う。

　同園が七夕イベントを行うのは昨年に続いて2度目。園内には一般的に七夕飾りに使われる孟宗竹（もうそうちく）がなく、「昨年は園内にたくさん生えている篠竹（しのだけ）で代用した」　（浜離宮恩賜庭園サービスセンター所長の藤澤雄紀さん）。今年は業者から孟宗竹を購入。七夕らしい枝垂れた姿が見られる。

　昨年は約500人が短冊を書いた。そのため大手門口1カ所だった七夕飾りも、今年は大手門口、中の御門口、中島のお茶屋の3カ所に拡大。「前回はたくさんの来園者が短冊を書いてくれた。珍しさもあってか、特に外国人の方々の姿が目立ち、外国語で書かれた短冊が印象的だった」と藤沢所長。短冊は庭園スタッフも書く。藤沢所長の昨年の「願いごと」は、「大好きな言葉『日々是れ好日』」。

　藤沢さんは「故郷の北海道上川郡では竹がなく、猫柳（ねこやなぎ）で代用したのを思い出す。七夕が終わるとその猫柳を川に流す行事があったが、築地川ではそうもいかない（笑）。そこまではできなくとも、短冊で来園者に七夕を楽しんでもらえたら」と話す。

　開園時間は9時～17時（入園は16時30分まで）。入園料は、一般・中学生＝300円、65歳以上＝150円、小学生以下と都内在住・在学の中学生は無料。