ホテルオークラ(港区虎ノ門2)で2月24日、同日から始まるチャリティーイベント「名家の逸品 礼の家・宴の美」展のオープニングセレモニーが行われた。一般公開を前にしたテープカットでは、鳩山首相の妻・幸さん、細川元首相の妻・佳代子さんら8人の「名家の妻」が登場して周囲をわかせた。
会場は同ホテル別館地下2階にある、ヨーロッパ調の宴会場「アスコットホール」。会場には8つのブースが設けられ、各家が代々引き継ぐ調度品や想い出の品を中心に展示を行っている。
一番奥にある「鳩山家」ブースでは、鳩山首相の長男・紀一郎さんが幼いころの誕生パーティーの様子を再現した。鳩山家のリビング・ダイニングに見立てたブース内には、幸さん手作りの陶器や母から受け継いだという古伊万里、絵が得意だった紀一郎さんが描いた絵画作品や絵皿などが並ぶ。
食卓中央には、実際に幸さんが作ったという電車好きの紀一郎さんのための特製誕生ケーキも再現。食卓近くには、幼稚園入園の際に撮影した家族のポートレートも。ひときわ目を引くのは、首相がアメリカに出張したときに土産として購入したという、鮮やかな特大の鳥の飾り。現在も官邸の居間に飾られ、家族を迎える大切な存在だという。
細川家」ブースには、細川元首相の祖父が1926(昭和元)年にヨーロッパ旅行した際に購入したというビンテージワインが並ぶ。最も古いものは、「THE FINOT 1876」のシャンパン。白ワイン「MONTRACHET THE FINOT 1919」、赤「OTTO ENGELS 1917」などを再現された食卓に置く。
同展は、同ホテルが力を入れているチャリティーイベント「秘蔵の名品アートコレクション」「10カ国大使夫人のガーデニング」に続く第3弾として企画されたもの。どちらも10年以上続くイベントで、「名家の逸品」展も「評判が良ければ定例イベントにしていく」(同ホテル広報担当者)という。
開催時間は11時~19時。入場料は、前売り=800円、当日=1,000円。今月28日まで。