日本トイレ研究所(港区虎ノ門1)は、11月に行うキャンペーン「トイレに、愛を」の「会場」となるトイレを募集している。募集対象は一般に開放されている公共施設や商業施設などのトイレ約1,500ブース。
同キャンペーンは今年2月に続く2回目。公共トイレに「トイレの詩(うた)」シールを貼ることで、利用者にトイレットペーパーや水を大切にし、トイレをきれいに使用することを呼びかける。1回目は1,000ブースを募集したが、応募総数は1,300を超えるほど反響があった。
前回トイレを提供した施設は、北海道から鹿児島まで96カ所。各施設の概要は個人経営のレストランから、図書館、デパート、大型銭湯、環境省が管轄する公園までさまざまだった。キャンペーンの結果、トイレットペーパーの使用量が13~20%削減され、利用者のエコ意識やマナーの向上効果についても好評だったという。
今回は募集ブース数を1,500へと拡大。内、200ブースを試験的に行う小学校用の枠に充てる。10月9日現在の応募数は104施設、917ブース。「前回に続き今回も応募した施設が3分の2もある。結果が参加者を増やした」と同研究所の永原龍典さんは喜ぶ。
キャンペーンには、A4サイズの「トイレの詩」シールをトイレの個室などに貼り出す。一般用5種、小学校用2種を用意したという「トイレの詩」は、今回のための書き下ろし。「トイレットペーパーとは/1枚の自己犠牲である」など、ユーモアや切なさを織り込んだ詩は、同協会の「トイレ向上委員」でもあるコピーライターが作成した。
シールは同研究所が無償で提供する。キャンペーン実施期間は11月1日~30日の1カ月間で、トイレットペーパー使用量調査への協力は任意。参加希望のトイレオーナーには、トイレをきれいに維持する努力していることや、キャンペーン公式サイトで施設名などの情報を公表できることなどが求められる。応募締め切りは10月16日。