有機・低農薬野菜や無添加工品などの宅配事業を行う「らでぃっしゅぼーや」(港区芝公園3)は2月28日、食品に含まれている添加物の使用目的を調べられる日本初の携帯サイト「添加物大事典」を開設した。
同社によると、現在日本で使用が認められている食品添加物は1,500種あり、加工食品に添付されているラベルの原材料欄には添加物名が表示されているが、専門的な名称のため分かりにくいことが多いという。内閣府運営の食品安全委員会の調べでは、モニター470人中約70%が食品添加物に不安があるという結果も出ている。
同社では、こうした消費者の健康・安全志向の高まりを背景に、「消費者に食品が何を使ってできているか関心を持ってもらい、食品を選択する時の目安にしてもらいたい」と思いサイトの開設を決めたという。
サイトでは、現在日本で使用が許可されている「食品添加物」約1,500種類を掲載し、「添加物名」「50音」「カテゴリー」で検索もできる。検索結果は、「既存添加物=食品衛生法による分類」「荒製海水塩化マグネシウム(にがり)=添加物名と別名」「豆腐類を固めるために使用=使用目的」などと表示される。検索結果分類は「使用用途」「食品衛生法による分類」「品名・別名」など6項目。
同社は「『食品添加物』は、加工品のラベルに専門用語などで表示され、消費者が興味を持っても簡単に調べることは難しかったが、同サイトが添加物について考えるきっかけになれば」と話している。利用料は無料。