日本テレビ（港区東新橋1）は、日本テレビタワー2階にある「ごくせん神社」の設置を9月まで延長することを決定した。

　同神社は、同局の人気テレビドラマ「ごくせん」にちなんだもので、第2シリーズ放送開始直前の2004年の12月27日、「『初詣に日テレに来てもらって、番組を宣伝したい』という、ほとんどシャレのような発想から建立した」（同社）が、7日間で1万6千人を超える来場者を記録したという。

　翌年春には同番組の人気にあやかるように「ヒット祈願神社」として存続していたが、昨年3月30日、日比谷神社から御霊移しを行いパワーアップした「ごくせん神社」として復活した。「ごくせん3」制作発表の際には日比谷神社の神職を招き、仲間由紀恵さんや生瀬勝久さんはじめ出演者勢ぞろいでヒット祈願のおはらいを行なったという。

　当初の予定では今年3月いっぱいまでの設置を予定していたが、放送終了後もドラマの人気が衰えず、今年7月には劇場版の公開が決定したこともあり設置の延長を決めた。これまでに延べ40万人ほどの人が訪れたという。

　「ごくせん」は俳優の仲間由紀恵さんが任侠一家に育った型破りな女教師「ヤンクミ」を演じた人気シリーズで、松本潤さん、亀梨和也さん、高木雄也さん、三浦春馬さんなど若手イケメン俳優やタレントの登竜門としても知られている。

　境内には鳥居や参拝用の本殿のほか、ドラマ内で登場する「赤銅学院」の校門やドラマの最新情報を伝える掲示板、携帯電話で行えるおみくじのコーナーなども設置。絵馬掛けには「高木雄也さんに会えますように」「芸能人になってHey! Say! JUMPのメンバーと共演できますように」「ドラマ頑張って」などの出演者のファンに混じり、「高校に受かりますように」「彼と結婚できますように」などの学業成就・恋愛成就や、商売繁盛、家内安全の願いごとも見られる。

　　同神社担当者は「訪れて頂いている皆様がお祈りされている姿や、記念写真を撮っている姿を見かけると『ああ、作ってよかったなあ』と、日本テレビのスタッフも、元気をもらえる。映画が夏に公開されるので、ぜひ汐留の日テレにもお越し頂ければ」と話す。

　集まったさい銭はすべて日比谷神社に奉納するという。