浜離宮恩賜庭園(中央区浜離宮庭園1、03-3541-0200)で今夜から5日間、桜のライトアップが始まる。同イベントは2002年から数え、今年で8回目。
対象は庭園内に点在するソメイヨシノで、遅咲きの八重桜は15日から19日かけてライトアップの予定。これにともない、開園時間も21時まで延長する。「潮入の池」内に浮かぶ中島の御茶屋も夜桜に合わせ、21時まで営業する(入店は20時30分まで)。
庭園内の桜は公称85本(同園サービスセンターの藤澤雄紀所長は「実際には100本くらいあるのでは」と推測しており、「今年は徹底的に本数など桜の状況を調査したい」という。桜の総数の約8割を八重桜が占める。「都内でこれだけ八重桜が群生しているのは珍しく、おそらく浜離宮だけ」(藤澤所長)。
現在桜の開花状況はソメイヨシノが寒波により開花が遅れ、平均して2分咲き。山桜はどれも見ごろで、枝垂れ桜と八重桜はまだつぼみが膨らんだ状態を保っている。今週末はソメイヨシノと山桜がピークを迎えると見られ、多くの人出が予測される。今週は桜のほか、菜の花畑もまだ楽しめる。
例年の来園者数は3月・4月の2カ月間で20万人。桜の満開期には1日に2万4千人が入場した記録もあるという。「3月から桜が満開を迎える年は隅田川と浜離宮を船で行き来する観光客が増加する。今年はそういった傾向は見られず今のところ園内は御茶屋が若干並ぶ程度で落ち着いている」(藤澤さん)。
夜間は歩行コースにも照明を設け、明りに沿って園内の夜桜を見て回るようになっている。「中島の御茶屋から見る桜はなかなかの風情」と藤澤さん。御茶屋の利用は500円。季節の茶菓子と抹茶が付く。抹茶のお代わりは200円。
ライトアップ期間中の開園時間は9時~21時(通常17時まで)。ライトアップは日没からで、入園は20時30分まで。