新橋SL広場で今年最後の「大古本まつり」-今回からテントで雨天対応も

SL広場で行われている「大古本まつり」では、短い昼休みを使って古本を見に訪れるサラリーマンの姿も目立った

SL広場で行われている「大古本まつり」では、短い昼休みを使って古本を見に訪れるサラリーマンの姿も目立った

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 新橋駅前SL広場で11月10日から福祉バザー「新橋大古本まつり」が行われており、仕事の合間などに立ち寄るサラリーマンやOLらでにぎわっている。主催はニュー新橋ビル商店連合会。

 今年で11年目を迎える同バザーは3月、5月、9月、11月の年4回行われており、東京都内と神奈川、埼玉の古書籍組合に加盟する42の書店が参加する。ワゴン191台を使い、約30万冊の古本が6日間にわたり並ぶ光景はSL広場でもおなじみのもの。今回初めて全面テント19張の出店となり、雨天時への対応が強化された。

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文庫本や古雑誌を中心に和書、洋書、昭和初期の印刷物、映画のパンフレットや有名人のリトグラフ、錦絵など各店舗が工夫を凝らした品ぞろえで、中には読売新聞社が昭和51年4月から昭和54年7月まで購読者に配布していた安藤広重の『名所江戸百景』原寸複製浮世絵などもあり、50円から10万円を超えるものまで、さまざまな古書が並ぶ。

 オーストラリアから観光で訪れたというアリシア・スモールマンさんとマイケル・リチャーズさんは「駅のホームからテントを見て降りてきた。とても興味深いし、日本の昔の印刷物は素敵だと思う」と古い地図や錦絵などを買い求めていた。また、都内在住の波多一索さんは「芝居や江戸関係の本が好きで、時々訪れている。町中の本屋にはなかなか置いていないので、今日は何か掘り出し物がないか探しに来た」と本を手に取りながらじっくり品定めしていた。

 新橋古本まつり実行委員会の鵜沢郁夫さんは「毎回待ち遠しく楽しみに来てくれる人が多いので、各店が毎回同じものにならないよう工夫を凝らしている。来てくれる人たちのためにも頑張りたい」と話す。同会長の鈴木弘さんは「こいち祭の時に小さく出店していたものがここまで大きくなり感慨深い。本屋業界の衰退により書店の売れ行きも下がっているが、新橋は良い市場なので出店の希望が多く、辞書やビジネス書がよく売れている」とも。

 期間中、毎回1度献血車が来場するほか、売り上げの一部を東京都社会福祉協議会に寄付しており、寄付額は年間約50万円前後になるという。開催時間は10時~20時(最終日は17時まで)。入場無料。今月15日まで。