浜離宮「東京大茶会」-茶席は即完売、1万人超が和の心楽しむ

多くの人でにぎわった「東京大茶会」。予想を越える反響に来年以降も続行の見通し。

多くの人でにぎわった「東京大茶会」。予想を越える反響に来年以降も続行の見通し。

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 浜離宮恩賜庭園(中央区浜離宮庭園1)で10月25日・26日に行われた「東京大茶会」は、あいにくの曇り空をものともせず、予想を上回る11,200人の人々でにぎわった。親子連れや外国人の姿も見られ、それぞれひとときの和の心を楽しんだ。

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 両日とも、同庭園正門前には「開園前の8時ごろから来場者が並んだ」(東京大茶会広報担当・佐藤さん)。茶室「中島の御茶屋」と「芳梅亭」で行われた茶席は人気で、「午前の販売分は発売から10分で完売」(同)。受付には午後も茶席券を求める長蛇の列ができ、券発売予定時間前に「完売」のアナウンスが流れた。

 当日は着物姿で訪れた人も多く、会場は花が咲いたように華やいだ。武蔵小金井の会社員・高橋修さん(38)は、祖父が着ていた大島つむぎを仕立て直した着物とはかま、高げたで来場。「着付けは正しくはないが、それよりも楽しむことが大事だと思う。着物を着ているといろんな人から声を掛けられる。今日は呉服屋さんに『いいものを着ていますね』と言われ、うれしかった」とも。

 横浜市の会社員・橋谷麗子さん(27)は、「祖母が茶道の師範。幼いころからお茶は身近な存在だった。今日は朝5時起きで9時から並んだ。浜離宮のお茶室は素晴らしく、来て良かった」。世界遺産茶会プロジェクトなどを行う茶会スタイリストの岡田和弘さん(26)は生徒ら8人と参加。「茶席は人と人の出会いの場。お茶はいろんな可能性を秘めている」。

 「屋外イベントだったため、スタッフ一同天気のことを祈るばかりの2日間だった。2日目は朝方雨がちらついていたが、客足は止まることなく無事終了。中には2日間連続で来場した人も。来年以降も継続的に実施する方向で検討している」(佐藤さん)という。

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