東京美術倶楽部(港区新橋6)で11月23日~25日、現代美術の若手作家に焦点を当てた「東京コンテンポラリーアートフェア2007」が開催される。主催は、中央区銀座に画廊を構える彩鳳堂画廊の本庄さんが呼びかけ組織された東京コンテンポラリーアートフェア実行委員会(以下TCAF2007)。
最近では、国内外で開催される現代アートのフェアやオークションは、メディアで取り上げられる機会も多く一般にも認知が高まりつつあるが、従来日本の画廊が扱ってきた骨董や近代美術を扱う美術業界には「閉塞感」が生まれているという。
会場となる「東京美術倶楽部」は、美術品の鑑定や保護、日本美術の普及を目的に明治40年に設立され「日本美術の殿堂」と称されている。骨董や近代美術作品を中心とした展覧会やオークションを開催してきたが、現代美術作品を扱う機会が少ないことから、同館が「アートを保有する喜びをコレクターとギャラリーが共有する場」という「TCAF2007」の趣旨に賛同し、同施設内・展示室での開催が決まった。
当日参加するギャラリーは「77Gallery」「レントゲンヴェルケ」「Mizuma・Action」など約40店。そのほかに「シンワアートオークション」「ザ・マーケット」「美術出版社」など約10社の企業ブースも。出展する作品数は約600品を予定している。展示作品の販売も行い、1万円からの作品も並ぶ。
広報担当者は「アートは敷居が高いというイメージがあるが、今回の展覧会にはこれからの活躍が期待される30代~40代の若手作家の作品を中心に集めた。気軽に現代美術に触れていただける機会ととらえ、学生をはじめとした若い人に来場してほしい」と期待を寄せる。
開催時間は11時~20時(24日=18時まで、25日=17時まで)。入場料は600円。