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虎ノ門の「大倉集古館」が企画展 「大倉美術館」公開120年を記念し

「唐草文螺鈿手箱」

「唐草文螺鈿手箱」

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 虎ノ門の「大倉集古館」(港区虎ノ門2、TEL 03-5575-5711)が現在、企画展「合縁奇縁~大倉集古館の多彩な工芸品~」を開催している。

「剣 銘 明治三十九年十月吉日兼先十二代孫兼次謹造之/祝大倉君高齢」

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 実業家の大倉喜八郎が集めた国内や東洋の美術品約2500点を所蔵する同館。同展では、明治から昭和にかけての美術品などを並べながら、前身である「大倉美術館」の公開120年の歴史を振り返る。

 用意した美術品は、1923(大正12)年に起きた関東大震災から免れた13世紀の漆工品「唐草文螺鈿手箱(からくさもんらでんてばこ)」や、大倉が軍部とつながっていたことから寄贈を受けた刀剣の中から有栖川宮家などのお抱え刀工である桜井正次の名刀など。7~8世紀の陶製の俑(よう)「加彩女子(かさいじょし)」など、工芸品も展示する。

 副主任学芸員の四宮美帆子さんは「アジアへ向けられた視点を通して集められた工芸品により、同館収蔵品の魅力を語る展示となっている。加彩女子など未公開の工芸品も並べる」と話す。「今回の企画を通じ、美術館が当たり前の存在であると思っている全ての人に、日本の美術館設立の歴史を知ってもらいたい」とも。

 営業時間は10時~17時。月曜定休(祝日の場合は翌日)。入場料は一般=1,000円、大学生・高校生=800円、中学生以下無料。10月23日まで。

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