「新虎通り周辺エリアの未来を考える社会実験『トイ』」プロジェクトが現在、新橋と虎ノ門を結ぶ新虎通り沿い周辺で行われている。主催は港区芝地区総合支所と一般社団法人新虎通りエリアマネジメントから成る新虎通りエリアプラットフォーム協議会。
同プロジェクトは、7つのテーマを掲げイベントなどを通じて新橋・虎ノ門での働く場や暮らし、街への関わり方について問い直していこうと実施する。
プロジェクトの第1弾は、UR都市機構が運営する「新虎小屋」に設置したロート製薬とイノカ(港区虎ノ門)によるサンゴ礁の生態系を再現した水槽。11月7日には、「生物多様性を学ぶ」をテーマに周辺地域の子どもたちを集めイベントを行った。同イベントには、虎ノ門のご当地キャラクター「カモ虎課長」も応援に駆けつけた。
プロジェクトでは、「次世代技術でまちを観察する」をテーマにAIデータ解析事業を行うクウジット(港区芝)と街のコトづくりを行うグー・チョキ・パートナーズ(港区虎ノ門)が協力し、新橋と虎ノ門をつなぐ新虎通り沿道の歩行者の量や人の流れをIoTデータ解析技術で観測する実証調査も実施している。
同協議会事務局の川田浩史さんは「社会実験『トイ』で実施する7つの取組みをきっかけに、新橋・虎ノ門に住んでいる人や勤めている人など多様なプレイヤーがまちに関心を持ってくれたら」と話す。「まちとの関係やプレイヤー同士のコミュニティーが新たに生まれることを期待している」とも。