浜松町のクラフトビールの店「Ottotto Brewery(オットットブルワリー)」(港区浜松町2、TEL03-6452-8871)が現在、都内のクラフトビールが飲める店の支援を目指すクラウドファンディング「東京ブリューパブ存続のための緊急支援」に参加している。
2017(平成29)年10月にオープンした同店。マネジャーの神戸千春さんは「『おっとっと』とほろ酔い気分で陽気に飲んでいただけるような楽しい空間を目指す」と話す。常時7種類のオリジナルクラフトビールを提供し、アメリカ・ルイジアナ州の伝統スパイス料理「ケイジャンコンボ」や、オリジナルビールに36時間以上漬け込んだ丸ごとローストした「ビアチキンロースト」などの料理を展開している。
10月1日に支援受け付けを始めた同プロジェクトは、クラウドファンディングプラットフォームふぁんドリ(中央区日本橋)が実施。コロナ禍により、すでに都内には閉店してしまったブリューパブもあり、「このままでは東京で作った新鮮なクラフトビールを、その場で味わうことができなってしまう」という危機感から生まれたという。同店以外にも「暁タップス芝大門」(港区)、「ASHFORD」(羽村市)、「Ikari Jyouzou」(品川区)など8店舗が参加している。
目標額は50万円。目標金額に達しない場合でも、調達した資金を手にすることができる実行確約型を取る。それぞれ3,000円~5,000円のコースを用意。お礼のメッセージや、参加店舗ごとに飲み放題や食事の提供、土産ビールなどさまざまなリターンを用意している。10月20日時点では50人以上から約25万円の支援が寄せられている。
神戸さんは「コロナ禍の中、厳しい状況が続いているが手をこまねいて待つのみでは何も解決しないので、衛生行動に万全を期して営業している。クラウドファンディング内で、都内のブルワリーの奮闘を同じ境遇を戦う同志として応援したいと思う一方、ライバルとして切磋琢磨(せっさたくま)しながら、ますますクラフトビール界を盛り上げていければ」と話す。
クラウドファンディングは11月29日23時59分まで実施。