新橋と虎ノ門を結ぶ環状2号線「新虎通り」にある「旅するスタンド」(港区西新橋2、TEL 080-7968-8490)が現在、三重県の桑名市、菰野町、鈴鹿市の食材を使った「三重大衆酒場 ヒルコメ ヨルサケ 北勢」として営業している。
同スタンドは、日本各地の「ヒト・モノ・コト」の魅力を集め、地方創生につなげることを目的に、2016年から取り組むプロジェクトの一環。主催は「2020年東京オリンピック・パラリンピックを活用した地域活性化推進首長連合」。
2017年は、「旅するスタンド」「旅するストア」「旅するカフェ」の3つのコンセプトで展開。今治市、高岡市、山形市、宇部市、村上市、燕市、十日町市、三条市、長岡市、弥彦村、出雲崎町、粟島浦村、日置市、萩市、松山市、薩摩川内市などが出展した。菰野町と鈴鹿市は今回で2度目の出展となる。
同プロジェクト「2018夏・秋の章」として「にっぽん東西、文化のへそ」をテーマに今月3日にオープンした同店。7月は桑名市の焼きハマグリ(1個280円~)がお薦めで、ハマグリのだしを使っただし巻き卵(400円)、「北勢焼き」(880円)なども人気だという。
ドリンクは、桑名市の地酒や地ビール各種、鈴鹿市の日本酒「作(ざく)」、菰野町の日本酒「田光(たびか)」のほか、鈴鹿市山本町の緑茶、桑名市のご当地ドリンク「スマック」などをそろえる。
七夕の7日には、「旅する七夕」として、桑名市の指定無形文化財「千羽鶴」を使ったワークショップや、鈴鹿市の伊勢型紙を使った短冊作りのワークショップなどが行われ、菰野町の「湯の山温泉」の足湯も設置された。
14時からは、桑名市の地ビール、菰野町の日本酒、鈴鹿市の抹茶を使ったかき氷などが振る舞われた。菰野町長の石原正敬さん、鈴鹿市長の末松則子さん、桑名市長の伊藤徳宇さんらも参加。各地域のPRをしながら同店の食事を楽しんだ。
石原町長は「このエリアは江戸時代に菰野藩邸があった場所なのでもともとご縁がある。これからまちづくりがスタートするまちでもある虎ノ門が地方と連携する、という点に可能性を感じる。実際、前回出展した時よりも活気がある。これからさらに盛り上がっていくのではないか」と期待を寄せる。
営業時間は、平日ランチ=11時~15時、ディナー=17時30分~22時、土曜・祝日=11時30分~19時。日曜定休。12月28日まで。