新橋と虎ノ門を結ぶ環状2号線「新虎通り」にある「旅する新虎マーケット」で現在、地方創生企画第4弾「冬の章」が行われている。主催は「2020年東京オリンピック・パラリンピックを活用した地域活性化推進首長連合」。
同イベントは、日本各地の「ヒト・モノ・コト」の魅力を集め、地方創生につなげることを目的に取り組むプロジェクト活動の一環。期間中、「旅するスタンド」「旅するストア」「旅するカフェ」の3つのコンセプトで展開する。
「冬の章」では、「明の春と開化」をテーマに、山口県萩市・愛媛県松山市・鹿児島県薩摩川内の3自治体が出店する。今年、明治改元150周年を迎えるため、明治維新の中心人物となった吉田松陰、高杉晋作、木戸孝允、伊東博文などの出身地である萩市、同時期に活躍し現在大河ドラマの題材にもなっている西郷隆盛が愛した温泉郷であり、愛犬ツンの出身地でもある薩摩川内市、同時代に活躍した作家・正岡子規、夏目漱石などが愛した温泉街・道後温泉のある松山市を集めた。
「旅するスタンド STAND1」では、薩摩川内市が20種類以上の芋焼酎と黒豚料理を中心に提供する「焼酎バル酒場 薩摩國」を展開する。「STAND2」では、松山市が生産量日本一を誇るマダイを使った鯛めしを中心に提供する「鯛めしや おいでんか松山」を展開。「STAND3」では、萩市で年間250種類獲れるという地魚を使った料理を提供する「魚と肴(さかな)のお店 萩」を展開する。
「STAND4」では、今回でオープン1周年を迎える同マーケットを記念して、これまでに出店した、15の自治体の地酒が楽しめる「TABISURU 酒STAND」を同時開催する。地酒は全43種類を用意する。メニューは、「スタッフのおすすめ・今1番飲んでほしい日本酒三種」(880円)、「蔵元数日本一!新潟が誇る酒蔵三種」(900円)、「コメ比べ!地域に根付いた酒米三種」(900円)など。
26日・27日は、「旅する湯まつり」を開催する。環境省の「かおり風景100選」に選定されている萩市の「夏みかんの香りを楽しめる足湯」、「バスクリン」と松山市の道後温泉旅館協同組合が共同開発した薬用入浴剤「日本の名湯 道後 椿の香り」を使った足湯、西郷隆盛も通ったとされる鹿児島県内最古の温泉「川内高城温泉」(薩摩川内市)の足湯が登場する。開催時間は、26日=15時~20時、27日=11時~17時。
同マーケット事務局の弓削今日子さんは「歴史を感じられる3市から届く厳選した食材を使った、寒い冬にぴったりのメニューや名酒を数多く用意している。スタンド4でも、この時期にしか味わうことのできない『寒造り』の新酒をはじめ、地域の限定酒など豊富なラインアップを取りそろえているので、この機会にさまざまな地域の名酒とおつまみを楽しんでもらえれば」と話す。
営業時間は、「旅するスタンド」ランチ=11時~15時、ディナー=17時~21時、「旅するストア」=11時~19時30分、「旅するカフェ」平日=11時~23時30分、土曜・日曜・祝日=8時~22時30分。月曜定休(カフェは無休)。3月30日まで。