マークス（千代田区）は5月15日、アパートメント機能と長期滞在型キチネットタイプのホテルが合体した「リトリート浜松町」（港区芝1、TEL 03-3452-2400）をオープンした。

　同社は、ホテル事業を中心に、教会式結婚式場やデザイナーズ旅館、ホテルと同等のサービスを提供するサービスアパートメントなどを展開している。従来既存施設をリニューアルする形で運営を行ってきたが、現在は、土地の開拓から建築物の施工、運営などのトータルプロデュースに力を入れている。今回オープンした「リトリート浜松町」は、同社新事業の「長期滞在型ホテルとアパートメント機能」を含むホテルの2号店。1号店は2005年にオープンした「リトリート虎ノ門」。

　同ホテルは「ニューヨークスタイル」をコンセプトに据えた。全室「バスとトイレ別」形式を取り入れ、簡易キッチンを装備するほか、床は大理石とフローリングを使用した。内装は白と茶の木目を多用することにより「落ち着いた雰囲気」を演出したという。ターゲットにビジネスユーザーを想定したことから、全部屋インターネットの利用が可能で、デラックスタイプの部屋には机も備えた。また、線路脇という立地を考慮し、気密性の高い防音ドアを使用するなど「随所にこだわった」（支配人）という。

　15階の同施設の内訳は、1階～10階はホテルフロア、11階～15階は賃貸型の家具付きアパートメント。ホテルの客室数は、スタンダード（20平方メートル）＝24室、デラックスタイプ（25平方メートル）＝16室。アパートメントの部屋数は、スタンダード（20,5平方メートル）＝8室、デラックスタイプ（25,25平方メートル）＝12室。料金は16,800円（1泊・スタンダード）～285,000円（1カ月・デラックスタイプ）。

　予約状況について同ホテル支配人の依田さんは「日本では、長期滞在型ホテルに対して認知度がまだまだ低く、10日前後の利用客が大半。ビジネスユーザーにとって利便性のよい浜松町という立地上、週中の水曜や木曜は満室の日もある」と話している。

　同社は今後5年間で、主要な山手線各駅にデザイナーズホテル10施設の建設を予定している。

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