東新橋・ヤクルトホール隣りに11月22日、吟醸酒のみを提供する立ち飲み店「協会スタイル 吟醸バー汐留」(港区東新橋1、TEL 03-6280-6607)がオープンした。日本吟醸酒協会(渋谷区)が1年間限定で開いた。
全国の加盟蔵元52蔵が参加する同企画は今回で6回目。これまで、麻布十番や八重洲などで3カ月~6カ月の期間限定イベントとして出店。汐留での開催は初で、期間は過去最長となる。「過去に開催した吟醸バーはいずれも好評で、2回目の東京駅北口では営業時間が短かったにもかかわらず1日100人が訪れた」という。
店舗面積は約15坪。現在出品されている吟醸酒は各蔵元から2種類ずつ、計104銘柄。中には東京エリアに出ていない銘柄もあるという。「季節によっては新酒や生酒が出てくるので、銘柄は1年間を4ステージに分け、内容を入れ替える予定」(同協会広報担当の飛渡さん)。
グラス1杯は60ミリリットルで、価格はA(300円)、B(400円)、C(500円)の3種類を用意。そのほか、各蔵元の地元から取り寄せる酒肴や珍味も300円、400円、500円の3種類で提供する。「香りが高い吟醸酒は冷やして飲むことが多いが、味のしっかりした銘柄では燗(かん)でもおいしい。そうした飲み方なども提供できれば」と飛渡さん。
同協会は、「頭痛がする」「二日酔いがひどい」など評判の良くなかったという日本酒のイメージ向上と、商品化されたばかりの吟醸酒のPRのため1981(昭和56)年に設立。2005年から「吟醸バー」を開催するなど、吟醸酒を中心に日本酒の消費拡大に注力している。
営業時間は17時~23時。