名古屋料理居酒屋「伍味酉」、1階を立ち飲み店に業態転換-豚焼きメーンに

鮮度の良い豚肉を武器に低価格帯ブランドで新橋に挑む「伍味とん」

鮮度の良い豚肉を武器に低価格帯ブランドで新橋に挑む「伍味とん」

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 名古屋コーチンをメーンにした名古屋料理居酒屋「伍味酉(ごみとり) 新橋店」(港区新橋3、TEL 03-5510-7872)が7月6日、1階部分を立ち飲み店「伍味とん」として再オープンした。運営は名古屋と首都圏を中心に飲食店を展開するテイスト(名古屋市中村区)。

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 「伍味酉」は、純系名古屋コーチンを使い、手羽先やみそカツなど名古屋の名物料理を中心に提供する居酒屋。創業は1956(昭和31)年で、食糧事情が不安定な時代にコンスタントな仕入れができる素材として鶏を扱うようになったという。以降、名古屋の居酒屋の元祖として人気を集める。

 新橋店オープンは2005年。これまで1階をカウンタースペース、2階をテーブル席、3階を掘り座敷として営業を続けてきたが、「常に満席の2階・3階に比べ、1階が盛り上がりに欠ける」(同社常務・内藤さん)ことから、今回立ち飲み形式の炭火焼き豚店「伍味とん」としてリニューアルを行ったもの。客単価は2,000円弱で、伍味酉の半分ほど。

 「伍味とん」は昨年立ち上げた同社の新業態で、新橋店は名古屋本店に続く2店舗目。立ち飲み店としたのは、「着席式と違い、複数の横並びでも会話が弾み盛り上がれるから」。店舗面積は約15坪、定員は約18人で、10人用カウンターと4人用テーブル2卓を用意する。厨房は階上の「伍味酉」と分け、新しく設置した。

 メニューは本店と基本的に同じだが、仕入れは独自ルートによるもの。「探すのに苦労した」という仕入れ先からは、「朝処分したばかりの豚がその日のうちに届く」という。「焼き豚はまずいと言われたことがない」と自信をみせる内藤さん。仕入れた豚肉は翌日まで生肉として保存し、2日目には火を通して「お通し」などに加工する。

 焼き豚メニューは約40種類。焼き豚は100円からで、人気はモツ・レバー・ハツ・ガツ・サガリが各1本ずつ入った「焼きとん盛り合わせ」(500円)。味付けには50年以上の歴史のある焼き鳥のタレを使う。新橋店オリジナルの「もつデミ煮込み」(500円)は同社社長のチャイルドフッドメニュー。レバー以外のさまざまなモツをデミグラスソースで煮込んだもので、バゲッドとともに提供される。ドリンクは、ホッピー(480円)、ハイボール(300円~)、生ビール(450円)、サワー(400円)、焼酎(350円~)、ウイスキー(350円~)など。

 「内装は以前のまま。店内はシックで少し高級感が残るため、壁に手書きの短冊をたくさん張るなどであえて安っぽさを演出した」と内藤さん。立ち飲み形式については、「座りたいので入店を見送るというケースも少なくなく、今後ハイチェアを導入することを検討するかもしれない」とも。

 営業時間は17時~23時30分(土曜・祝日は23時まで)。日曜定休。

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