西新橋に馬肉問屋経営の馬肉専門店「馬喰ろう」-馬しゃぶメーンに

昭和の食肉店を思わせる店内中央天井には、馬をつり下げてさばくための鉄製フックが

昭和の食肉店を思わせる店内中央天井には、馬をつり下げてさばくための鉄製フックが

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 馬肉専門の卸売問屋NTC・デリバ(千葉県鎌ヶ谷市)は6月15日、西新橋に同社直営の馬肉料理専門店「馬肉問屋 馬喰(ばく)ろう 新橋店」(港区西新橋1、TEL 03-6268-8348)をオープンした。場所は今年3月に閉店した「鮨や 浜ッ子」跡。

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 同店は神田2店、恵比寿店に続く4店舗目。店舗面積25坪、席はテーブル=18卓、座敷=4卓で計56席。設計は既存店同様、スパイスワークス(千代田区)が手掛けた。「馬肉は高級なイメージが強く、また実際に高い店が多い。そのイメージを覆し、普段使いの馬肉屋をつくりたかった」(同社常務取締役営業部長の沢井圭造さん)という同店の客単価は3,800円~4,000円。月商800万を目指す。

 店舗内外は昭和の食肉店をイメージしたレトロなインテリアで統一。天井からは馬を解体する際に使用する鉄製のフックをつり下げ、座敷の床には畳の代わりに馬皮を敷くなどの野生的な演出も特徴。沢井さんは「敷物の馬皮は4カ月前まで生きていた馬のもの。照明にも本物のてい鉄で作ったシャンデリアを使用しており、(馬の)魂がこもっている」と話す。

 ドリンクメニューは中生ビール(504円)、焼酎(504円~)、サワー(441円)、ハイボール(410円~)、国産ワイン(504円~)など、馬肉と相性の良い焼酎を中心に約50種。かめの中であらかじめ水で割り、三日前じっくりなじませるという「前割り焼酎」(504円~)は「特に馬肉に合う」と沢井さん。

 馬肉料理メニューは刺身(420円~)や「馬肉屋のメンチカツ」(399円)など48種。新橋店のみで提供するのは「馬しゃぶ」(1人前1,449円)、「桜肉のタルタルステーキ」、「たてがみ」料理など。たてがみは「コウネ」とも呼ばれるたてがみの下の皮下脂肪で、コラーゲンが多い。たてがみ料理は「コウネの湯引きぽん酢」(473円)、「コウネと焼きネギのみそクリーム和え」(504円)などを用意する。

 客層は男性8割女性2割で、年齢層は幅広くリピーターが目立つという。「過去3店にはなかったスタート時からの盛況で、正直びっくり」と沢井さん。「サラリーマンの方々に『馬肉で元気を添えたい』との思いから新橋を選んだが、新橋ユーザーは戸惑うことなく入店したり、味や酒などにも感度の高い人が多かったりと、レベルの高さを感じる。店側としては、いかに飽きのこない店づくりやメニューづくりをしていくかを心したい」。

 同社は業界3位の馬肉専門卸売問屋。千葉県内に自社工場を持ち、全国へ馬肉を出荷する。「馬肉を一時のブームにせず、新たな食肉文化として根付かせたい」とし、今後も年に1店舗のペースで「魅力的な馬肉料理店」を展開していく構え。

 営業時間は、平日=17時~23時30分。土曜=16時~22時。日曜・祝日定休。

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