今年4月に開設予定の「バンタンキャリアスクール東京BAY校」(港区芝浦1)は、カジノなどの業界動向を背景に今年10月、「話し方から立ち振る舞いまでのサービススキル」を学ぶ新コース「エンタテインメントコース」を開講する。
国内でのカジノ施設の解禁は施設周辺での消費も見込め、税収や経済効果を得られるなどの利点から、一部の地方自治体や国会議員から合法化を希望する声が上がっている。「博報堂カジノ・エンタテイメントプロジェクト」が行ったアンケート結果では、約60%が条件付きながら設置を許容しているほか、実際に日本にカジノ施設ができたら53,8%が「行ってみたい」と回答している。
同校では、こうした背景を踏まえ、注目を集める「カジノ立法化」が実現した場合、同業界で働く人材の育成が急務となると考え、同コースの開設を決めた。ターゲットは「私生活でも遊びを楽しむことが好き」な社会人。1クラスの定員は20人で、6カ月制。
開講するのは、「基礎知識、技術を学び実践する『バーテンダー』」「ジャグリングパフォーマンスの基礎を学ぶ『フレアバーテンダー』」「人に魅せることを意識したマジックを学ぶ『テーブルマジシャン』」「大勢の人に魅せることを学ぶ『ステージマジシャン』」「コミュニケーションを重視し魅せる技を学ぶ「カジノディ-ラ-」」の5コース。「アドバンスコース」では、「エンターテナーに必要な会話を学ぶ『ボイストレーニング』」「メイク術や笑顔の筋肉を鍛える『ルックストレーニング』」の2コースの開設も予定している。
同校担当者は、「エンターテインメントを『遊び』ながら『学ぶ』カリキュラム内容を用意する。仕事帰りに、楽しみながらスキルを身につけてほしい」と話している。
初年度の目標学生数は100人で、5月から受講生を募集する。