新橋で商売を営む二代目・三代目による若手経営者の会「新橋青年しんこう会(通称=SSS会)」は4月27日、運営するポータルサイトを全面リニューアルした。これに伴い、これまで7年間にわたって親しまれてきた「しんばしネット」も「新橋ねっと」へと変更された。
同サイトは新橋やその近郊の在勤者、居住者、訪問者を対象に地域の情報を提供するポータルサイト。商店街や新橋エリアの活性化を目的に2002年4月に立ち上げられた。「食べる・飲む」「買う」「遊ぶ」「暮らす」などの店舗検索を中心に、新橋地区でのイベント情報、店舗情報、天気情報、プレゼント情報、交通機関や施設紹介、町会・自治会行事などを扱う。
これまで実際の運営は新橋にオフィスを構えるイベント企画会社が行ってきたが、リニューアルを機に同会会員が手掛けることになったという。同会副会長で同サイト責任者の長尾哲治さんは、新橋2丁目で明治時代から続く化粧品店「銀座ビビ長尾」の六代目。「バーチャル面での入口を整え、リアル店舗へとつなげていきたい。そのためには地元が自ら情報を発信するのが最適」と話す。
新サイトはデザインを一新したほか、新橋の各所をレポートするコラムも導入。携帯用のページも用意した。コンテンツは本業の傍ら取材に当たる予定で、取材用に一眼レフも購入。会員の一人、新橋5丁目で印鑑店「えんえんリンク かたちや店」を経営する木下敦夫さんは「写真を撮るコツがまだよくわからないが、少しずつ勉強していきたい」と意気込みを話す。
「念願だった携帯からのアクセスもできるようになった。今後はさらにコンテンツを拡充し、『地域の活性化』『街に人を呼ぶ』をコンセプトに利得のある互助サービスも展開していけたら」と長尾さん。新橋の商店街ではインターネットやコンピューターが苦手な世代も多いため、各店舗の情報更新も同会がバックアップしていく方針だ。