港区産業・地域振興支援部産業振興課(港区芝公園1)は11月7日、無料で配布している携帯用地図「港区商店街案内シリーズ」の最新版を2エリア追加発行した。同シリーズはこれにより全5巻がそろい、完結する。
新しく追加されたエリアは「ベイエリア」と「赤坂・青山・麻布・六本木エリア」。今年3月に発行した「新橋エリア」「東京タワーエリア」、9月に追加した「白金・高輪エリア」と合わせ、港区の主要商店街5エリアが出そろった。
地図は「ミウラ折り」と呼ばれる仕様によるもの。「パッ」と開き耐久性が良いのが特徴で、同技術は衛星やスペースシャトルなどの宇宙構造物にも取り入れられているという。「ミウラ折り」で作られた地図は、閉じる際も容易に元の形状に戻るため、「街中でも使いやすい」(同課・倉持さん)のが特徴。
サイズは、折り畳み時が横7.8センチ×縦10.8センチで、開くと横55センチ×縦43センチに。地図表紙には厚紙を使用し、持ち歩いてもよれにくい。表面には写真入りで街の歴史や特徴などの解説があり、裏面には絵地図師の高橋美江さんによる漫画風の地図が描かれている。
同地図シリーズは、同課が今年度の事業の一環として企画制作したもので、翌年以降の発行の予定はない。「地図を手にした人々からは『かわいい』と評判。『身近にこんなところがあるとは知らなかった』など、地図の情報が役立っている様子」(同)とも。
発行部数は各15,000部で、1~3巻は「すでに在庫が1,000部前後になっている」(同)という。配布場所は港区役所。利用時間は8時45分~17時。