全国で秋の交通安全運動が始まった9月21日、新橋の桜田公園で小中学生・お年寄りを対象にした自転車交通安全教室が開かれ、プロのカースタントチームによる模擬交通事故の実演と「変り種自転車」の試乗会が行われた。
この取り組みは愛宕一之部連合町会とラ・ピスタ新橋地元連絡協議会が愛宕警察署と港区の協力もとに開催したもので、今回のような大掛かりのイベントは今年が初めて。この日はあいにくの雨模様となったが、小学生を中心に100人前後が参加した。親子での参加も目立ち、「3世代での参加者もあった」(愛宕一之部連合町会担当者)という。
会場では愛宕署の警察官から交通ルールなどの解説が行われたほか、「スーパー・ドライバーズ」(狛江市)のスタントマンらが、交通事故さながらに自転車事故を再現。「時速40キロメートルでの自転車への衝突実験」「トラックが左折時に自転車を巻き込んでしまう」「荷台に幼児を乗せた自転車が転倒、後ろから来た…」などの設定で目の前で繰り広げられるリアルな迫真のスタントに、通行人も足を止め、子どもたちは交通事故の恐ろしさを実感した。
午後の「変り種自転車」試乗会では、「サイクルスポーツセンター」(静岡県伊豆市)から借り受けた複数で乗れる自転車やミニ自転車、踏み板の上でジャンプすることで前に進む自転車などさまざまな仕様の自転車が登場。子どもたちを喜ばせた。
愛宕一之部連合町会とラ・ピスタ新橋地元連絡協議会は、この企画を今後も継続していくという。来年は「大人にも好評だった『変り種自転車』試乗会の会場をSL広場に移して行いたい」(同)とも。