防災イベント「PINPOINT BOSAI TORANOMON(ピンポイント防災)」が11月1日、西桜公園(港区虎ノ門1)で開催された。
虎ノ門一丁目琴平町会と桜川町会が主催する同イベント。昨年に続き2回目となる今回は「ビルと地域の防災」をテーマに掲げ、地元企業に勤める人や住民など約220人が集まった。港区観光大使「カモ虎課長」も応援に駆け付けた。
開会の挨拶では虎ノ門一丁目琴平町会長の古澤正夫さん、桜川町会長の林眞佐男さんらが登場。トークライブでは東京消防庁芝消防署の職員らが、エレベーター乗車時に地震が発生した場合の対処方法や街頭消火器、AEDの使い方についてレクチャーした。デベロッパーらによるトークセッションも行い、西松建設、中央日本土地建物、日鉄興和不動産、UR都市機構の社員らが災害発生時の初動対応や備蓄などについてトークした。
お笑い企画「虎笑門(とらえもん)」では三拍子、ぺぺる、ぶたマンモスの芸人3組が出演。会場内に設置した計測器で客の笑顔を計測し、どの組が最も客を笑顔にしたかを競い、三拍子が優勝した。かまどベンチを使った料理対決企画「TAKIDASHI GRAND-PRIX 2024」には、ビストロ「Rayons de soleil (レイヨン ドゥ ソレイユ)」、ダイニングバー「Come Back」、クジラ料理専門店「鯨の胃袋」の3店舗が出場。参加した客らによる票の数でグランプリを競い「レイヨン ドゥ ソレイユ」が初優勝を飾った。
来場者には、虎ノ門の防災情報を載せたノート、老舗煎餅店「きや」の煎餅、中央日本土地建物のノベルティーを同封した防災グッズなどを配布。起震車による体験コーナーも設け、来場者は地震による揺れを体験した。
林桜川町会長は「地元企業にも協力いただきながら開催できて感謝している。防災そのものや、より細かく分けられた地域ごとでのピンポイント防災意識を高めるため、啓発活動を続ける必要がある。今後ますます地元企業と住民とのつながりが深まることを願っている」と話す。