汐留の日比谷神社(港区東新橋2)で2月3日、恒例の「節分祭」が行われた。
同神社は、かつて旧麹町の日比谷公園にあったが、江戸城の日比谷御門造営により新橋へと移転。1923(大正12)年に関東大震災で被災し再建されたが、1928(昭和3)年の都市計画区割整理で愛宕に換地(かえち)となった。1957(昭和32)年には国鉄の建設で旧社殿があった新橋4丁目へ移り、2009年7月、東新橋2丁目に建造された。
この日は15時30分から人が集まり、豆まきが始まる16時には、100人以上の来場者でにぎわった。「福は内」の掛け声と共に同神社の氏子総代らによる豆まきが始まると、来場者たちは歓声を上げながら一斉に前方に押し寄せ、手を高く上げ、まかれる福豆に手を伸ばした。豆まき後は、用意したお菓子の詰まった福袋65個が子どもたちに手渡された。
親子で来場したという一人は「ここ数年参加している。お菓子まで配ってくれる神社は最近ほかに知らない。子どもも喜ぶのでうれしい」と話す。30代女性は「汐留のオフィスに戻る途中にタイミングよく節分のお参りができてよかった」と笑顔を見せる。